サマー・ヌード（赤）

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「この前の、アイツ」

「ん？」

「あのー、A」

「あぁ、あのあと友達が迎えにきてました。」

「アイツ何者？」

「さぁ、僕もよくわかりません。笑
ただ毎回迎えにくる人は違うし、若いなって思いますけどね」

「また演る日あんの」

「来月の3日だと思いますよ多分。どっかにフライヤー貼ってると、、
月１でステージもってますよ。」

「この前えらい人おったな。あれ全部アイツの？」

「そうそう。だからAちゃんの日は忙しいんすよ。儲かるんで助かりますけどねー」

「演る日しか来ん？」

「んー、基本的には･･･。
たまにふらっと来て聴いてる日もあるけど。
最初からいなかったらその日来ることはないっす。今日はきませんね。」


何、気になるんすか？
っておい福田、お前もおちょくってんじゃねえよ。


「アイツの歌が聴きたいだけやアホ。」


「ふーん？」
ニヤニヤしやがって。くそ。


「猫みたいな子っすよね
なついてきてきたと思ったらすぐ消えたり
あの目、やばいのはわかりますよ」

そのやばいの意味、詳しく教えろよ。


「・・・また来るわ。今日は帰る」

ビールがって飲み干して。

「っす。また。」

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