検索窓
今日:43 hit、昨日:290 hit、合計:79,864 hit

少年期 ページ4

――――――――――



今日は小学校の入学式。ランドセルを背負って凛と手を繋いで歩いた。



「炉泉きんちょうしてるの?」


「うん、お友達できるかなって」


「友達ができなくてもおれがいるからだいじょうぶだよ」


こんなこと言いながら凛だって緊張してるくせに。

でも凛の優しさのおかげで、少し緊張が解けた気がした


学校について、クラス名簿を見た。ぼくと凛は勿論別れていた。



「あんまり友達作らないでね」



凛と手を離して自分のクラスに向かった。
ぼくに友達ができると何かダメなことでもあるのかな


クラスについて、周りの席の子に話しかけまくった。みんな優しくて、すぐに仲良くなれて良かった。

楽しくやれるといいなぁ…




それからしばらく経って、2年のはじめくらい。


とても仲良い友達ができた。たつやである。他にもクラス全員が友達と言い張れる位には友達が出来た。

凛にも友達は出来たらしい。本人は友達と思っていないらしいが。クールな野郎だぜ


まぁ上で少しわかったとは思うが、たつやと友達になってから性格が変わった。
一人称はおれで、前よりも明るくなった。あいらぶたつや。


そしてもうひとつ発見がある。


何故かクラスに凛が来た時や、凛がおれの近くに近づいた時
に、おれと話していた子が涙目になったり、離れて違う友達の方に行ってしまうのだ

気になって帰る前にたつやに聞いてみた。


「なんで凛が来るとみんな離れるの?」


「話したら俺しぬかもだから無理」


「炉泉、帰ろ」


「あ、明日教えて!ばいばい!」


たつやはなんで教えてくれないんだよ!最低だ!俺より頭悪いくせに!!


「あいつ誰?」


「おれの友達!めっちゃ良い奴!」


そう答えると、凛が少し不機嫌になった


「……俺とどっちの方が大切?」


「…凛の方が大切だよ」


「あんまあいつと仲良くしすぎないでね」


本当はどっちも同じくらい大切だ。

凛と兄ちゃん以外の人を褒めると、すぐに凛が不機嫌になる。

小学生になって、凛がおれの友達に口を出してくることが多くなった。
別に心配しなくても、俺は凛の事ずっと大好きなのにな。



――――――――――

ある親友Tくんの証言(中学生の時に聞きました)


「凛が来ると空間が凍る。炉泉と話し始めると柔らかくなる。炉泉って本当人たらしだよ。心配すぎる」

「炉泉は色んなやつから好かれるから、凛の気持ちも分かる気がするよ」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (201 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
591人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

バナナプリン - どチャクソ好きです🍌冴ちゃんとの絡みも楽しみにしてます!!!✨ (1月9日 0時) (レス) @page36 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - ブルーロック編楽しみです!!!頑張ってください!!! (12月11日 2時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
Cherry(プロフ) - 快晴さん» いつもコメントして下さってありがとうございます!励みになってます😃更新頑張ります💪 (10月11日 23時) (レス) id: 0ce5a8fce5 (このIDを非表示/違反報告)
Cherry(プロフ) - センバヅルさん» ありがとうございます🙇読んでいただけて嬉しいです!応援有難うございます!更新活力になってます😊 (10月11日 23時) (レス) id: 0ce5a8fce5 (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル - 最近見つけて一気読みしました!めちゃくちゃ面白いです!!応援してます😊 (10月9日 16時) (レス) @page15 id: e516fa0de5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Cherry | 作成日時:2023年8月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。