そろそろ弟離れしろ！【糸師兄弟】

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「い、糸師炉泉デスケド……」




2度目の自己紹介をすると、凪くんは炉泉、炉泉……と繰り返す様に俺の名前を発していた。俺の事呪う気なんかな…


そして気を取り直してご飯を食べようとした。



「な、凪くん……そんなに見られると食べにくいっす……」



俺に全く興味が無かったさっきとは打って変わって、俺の事をずっと見つめてくる凪くん。え、俺の顔になんかついてる？



「気にせず食べてていいよ」


「難しいこと言うなぁ…」




いや弁当うめぇ。気にしないなんて無理だろ！とか思ってたけど食べ始めると普通に気にならなくなった。

そして食べ終わる頃には、凪くんも普通にゲームを再開していた。




「ご馳走様でした〜」


「……炉泉はなんでマスクしてるの？」


「え？双子の兄につけねぇと殺すぞって言われたからかな」


「へー」




興味無さそうな気だるげな返事が返ってきた。なんだコイツ。
でも炉泉って呼んでくれたのはちょっと嬉しい……かも。複雑ぅ！




「凪くんはいつもここにいるの？」


「いつもは屋上。雨の日はここでゲームしてる」


「へー」




仕返ししてやったぜ。
ドヤ顔してたら不審な目で見られた。


もうすぐ授業が始まるので、凪くんに別れを告げ教室に戻る事にした。

凪くんめっちゃイケメンだったな。また会えるといいなぁ





そして放課後。部活の時間である。

御影先輩のお陰で女子のマネージャーが多いので、マネージャーの仕事は大抵その子達に任せて、俺はみんなの動きの分析と、マネージャーの仕事の助っ人をしていた。


みんな動きに無駄が多いな……やっぱ凛は凄いんだな。
あの綺麗なサッカーが恋しくなってくるよ




「太郎くん、ここの動きこうして見るといいかも」


「ほう……なるほどな、やってみるよ」




アドバイスをすると、みんなちゃんとそれを取り入れてくれる。優しい人たちでよかったです。



そして御影先輩は部活終わりによく自主練をしている。
それをたまに陰から観察するのが俺の楽しみになっているのだ。


この人のサッカーは上手い。
少し思うことがあっても、あの人にアドバイスする勇気はないんだけどね！！



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切るところ難しい。

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