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小説「戦いの前、僕らは。」凛のネタバレあります
――――――――――



凛が英語の勉強を始めた。
いきなり俺に英語を教えてくれ、と頼みに来たのだ。


兄ちゃんが載っている外国の雑誌を読むためらしい。
凛は本当に兄ちゃんが大好きだな。


そして俺はサッカーについてよく学んだ。知識はあるけど出来ない状態である。

なのでたまに凛の練習を見て、アドバイスをしている。役に立っているかは知らないが。



そんな感じで中学生。兄ちゃんが居なくても時は経つものだ。



「たつやまた一緒!嬉しい!」


「今の笑顔500点満点」


「じゃあ今の記憶俺が消してやるよ」



いつの間にか仲良くなってる(?)2人。俺のおかげ。

こんな感じで俺は勉強で無双して、凛はサッカーで無双して、双子最強状態だった。



でも最近は、凛がサッカーで納得がいかない事が多いらしい。
そして少し暗くなり、俺への執着が増した。

ちょっと前は別々でいることも増えてきていたのに、最近はずっと一緒に居たがるのだ。

俺に話しかけてきた人全員に威嚇するので怖がられている。お前は番犬か!それともメンヘラか!



「凛どうしたんだよ。サッカー上手くいってないのか?」


「……別に」



反抗期?何よ別にって!じゃあ俺に引っ付くのやめない?
とか言うと拗ねるので言わないでおく。


そしてある日、凛のチームの練習試合を見た帰りに会話が聞こえてきたのだ。



「あーあ、冴がいたら勝てたのに」


「弟は兄貴が居なきゃ凡人だな」


「兄貴は1人でチームを勝たせられたけどな」



「……おい」



凛がキレた。俺もキレた。
なんなんだコイツらは。
お前らが凛の才能を殺しているくせに。



「なんだよ、本当のことだろ!」


「お前ひとりじゃゴールを奪えないくせに!」



気づけばそいつの胸ぐらを掴んでいた。



「あ?なんだてめぇら」


「ヒッ……」


「凛が黙ってるからって調子乗ってペラペラ喋ってんじゃねぇよ。言うなら凛よりサッカー上手くなってからにしろ。まずますな」



「炉泉、もういい。帰るぞ」


「……チッ」



最後にアイツらを睨みつけてから帰った。



「凛も言ってやれば良かったのに」


「悔しいけど、言ってること全部当たってたから」


「……そっか」



それ以上会話はせずに家に帰った。


――――――――――


温暖な人ほど怒ると怖い。
炉泉は感情的になるとマシンガントークが炸裂します

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バナナプリン - どチャクソ好きです🍌冴ちゃんとの絡みも楽しみにしてます!!!✨ (1月9日 0時) (レス) @page36 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - ブルーロック編楽しみです!!!頑張ってください!!! (12月11日 2時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
Cherry(プロフ) - 快晴さん» いつもコメントして下さってありがとうございます!励みになってます😃更新頑張ります💪 (10月11日 23時) (レス) id: 0ce5a8fce5 (このIDを非表示/違反報告)
Cherry(プロフ) - センバヅルさん» ありがとうございます🙇読んでいただけて嬉しいです!応援有難うございます!更新活力になってます😊 (10月11日 23時) (レス) id: 0ce5a8fce5 (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル - 最近見つけて一気読みしました!めちゃくちゃ面白いです!!応援してます😊 (10月9日 16時) (レス) @page15 id: e516fa0de5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Cherry | 作成日時:2023年8月5日 22時

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