大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ38)

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丸「Aは意外と真面目やからなぁ、新しい恋人ができたら良くなると思うねん」

うんうん、と顎をさすりながら頷く

まるで名探偵

「そうなのかな」

丸「きっとそう！大倉に恋人なってもらってもええやんけど」

「遠慮しちゃう」

丸「せやろ？」

ケラケラと笑う隆平

私ついさっきそこそこ重い話したはずなのに

家に入ってすぐの空気と今の空気は別物で

たしかに
隆平と付き合ってみれば良い方向に変わる気もする

丸「僕も僕でAのこと大切やからさ」

「……私も隆平が大切だよ」

丸「うん。大丈夫。きっと今までとたいして変わらんやろし、なんせもうキスしてる仲やし」

キャッと跳ねて口元をおさえる隆平につい笑いが出る

隆平と知り合ってから
裕兄と再会するまで

たしかに裕兄のことを考える時間はなくなっていた

「隆平、嫌になったら、もうやめたくなったらちゃんと教えてね」

「だいじょーぶ！Aを思う気持ちは人一倍やから！親友ってそーゆーこと！」

シリアスな空気はふっとんで

隆平らしい明るくてほのぼのした空気に包まれる

きっと隆平の本当の彼女になれる子はとっても幸せなんだろうな