シンプル[HQ]

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合宿から帰ってくると、あっという間に月日が流れ
季節は夏。何もしなくても汗が首を伝う季節へと変わった。


夜久「あつ〜。」


黒尾「みんなこまめに水分補給しろよ〜。」



今日もいつも通り練習が行われる。
最近はドリンクを作る量が増えて水道を行ったり来たりだ。



もうすぐ夏休み。インハイや後の春高に備えて
夏休み中もほぼ練習だ。完オフも滅多にない。


リエ「夏には合宿ありますよね！？」


夜久「おう！お前初めての合宿だな！」



そう。うちの高校は代々グールプ高校で合宿が行われる。
毎年の参加校は音駒、梟谷、森然、生川だ。
それに加え今年は烏野も参戦するらしい。


分かってはいたことだけど、さすが古豪。
合宿の数が桁違いだ。
それだけではない。練習試合もかなり質が良い。


海「夏休み合宿の前に一回練習があるけど、そこにも烏野が来るらしいよ。」


リエ「烏野？なんすか！」


まだ会ったことのないリエーフは目をキラキラ輝かせている。
だが、気持ちはかなりわかる。
あの烏野にもう一度会えるなんて私もワクワクが止まらない。



最初の合宿まであと一週間を切っていた。
私も去年まで女バレで合宿があったが、
男子と女子ではちょうど被らないような
日程になっていたため、全員とは初めましてだ。


確か、向こうにもマネージャーがいたはず。
私にとって、同性の女の子がいるのはとても安心する。


黒尾「まぁ心配だったらなんでも言ってくれよ。」


黒尾先輩はこう言ってくれたが、私は楽しみで仕方なかった。

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