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新幹線に乗り込むと、初めての景色にワクワクが止まらない。
私はなぜか黒尾先輩の隣の席だった。



30分ほど経つと、集合が朝早かったためか
次々とみんな寝ていく。


私はその間にいつも書いているバレーノートをまとめる。




黒尾「それいつもやってるよな。」


黒尾「てか、字綺麗。」



気になったのか、黒尾先輩がのぞいてきた。




”落ち着くんです。”


”それより人のノート覗かないでください。”


”変態って呼びますよ。”




黒尾「ものの一ヶ月で言うようになったね〜。」


黒尾「もう心配はいらないかな。」



”どう言うことですか?”




黒尾「いやぁあの時のお前さ、ほんとに死にそうな顔してたから。」


黒尾「目に涙いっぱい溜めながら悔しそうに体育館眺めるAをずっと心配してた。」





うそ。あの時そんなふうに見えていたんだ。
確かに自分がバレーを諦めて、余裕もなくて、
せっかく目を覚ましたのに死んでもいいってずっと思っていた。



黒尾「でも今の様子じゃもう心配はいらないな。」



そう言ってくしゃくしゃと頭を撫でてきた。


”あの時は本当にありがとうございました。”


黒尾「いーってことよ。
それと、あの時バレー人生を俺らにくれるって言ったこと
絶対後悔させないからな。任せろ。」



その言葉の重みが体にずっしりのしかかる。
たった一年しか変わらないのに、他のどんな人よりも
黒尾先輩は大きく見えた。





”はい。期待しています”

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ぴぴ(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます。頑張ります^^ (3月1日 19時) (レス) id: 2e3bf243e3 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月1日 18時) (レス) @page17 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴぴ | 作成日時:2024年2月28日 2時

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