夢色traveler〜探偵たちの鎮魂歌(人質ver,)〜

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犯人の大声に園子嬢は全く動じず、挙句の果てに犯人の背中を押し出した。


園子嬢の行動に対応出来なかった犯人はよろけ、同時に歩美ちゃんから手を離した。


歩美ちゃんは素早くそれに反応し、真っ先にこちらに戻ってきた。





園子｢全くいい歳して！！こんなルールも守れないんじゃ……。｣





園子嬢やるなぁ……。


犯人ポカーンとしてるよ……。


状況を理解してないのはどうかと思うけどね。


でも、そんな園子嬢のおかげで間一髪で危機を回避した。





目暮｢確保しろ！！」






目暮警部の声で犯人がまた逃走を始める。


往生際が悪いな……。






犯人｢ハハッ！！人質の代わりならいくらでもいるぜ！！｣





そう言って新しく人質を取っていた。


今度は大人の女性。


……ん？あれ？あの服……朝見たぞ。


あれ？あれあれあれ？もしかして、犯人がとった人質って……まさか……。





犯人｢近づくなよ！！近づいたらこの女を！！｣





元太･光彦･歩美｢｢｢どうするの？｣｣｣






あ、もしかして君達も気づいた？






犯人｢え？どうするって……。｣





？｢どうするか、教えてくれる？｣





あぁぁぁぁぁぁ！！やっぱりーーー！！！


美和子さんだぁぁぁぁ！！


犯人終わったわ……。


美和子さんは犯人の後ろ横腹を殴り、拘束から逃れると、犯人の腹を捉え抱え込み、腰をいれた。


え？嘘でしょ？


嘘だよね、美和子さん！！


あなた、ハイヒール履いてるのに嘘だよね！？





佐藤｢おりぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！｣





次の瞬間、犯人を後ろに振り落とす。


マジかよ……シャ……シャーマンスープレックス……。


リアルでやる人初めて見た。


それにしても綺麗に決まったな……間違いなく今日のハイライトだわ……。


その後人混みの中からソフトクリームを持った高木刑事が出てきて、犯人確保と同時に2人のデートがバレた。


何とか危機を回避したが、根本的な問題は解決してない。


未だに私達の身が危険なのには変わりない。


その時ふと視界に入った哀ちゃん。


なんだかパッとしない顔をしているのを見て、もしかしてと思った。


みんなが犯人確保に夢中になってる間にこっそり近づき小さく声をかけた。





『哀ちゃん。哀ちゃんはもしかして知ってるの？これのこと。』





そう言って私が腕についたIDを示すと、一瞬驚いた顔をしたが、直ぐに表情を戻した。

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