【名探偵コナン】夢色traveler13【短編集】

私は悪くない！！【優奈:フリー】12 ページ6

諸伏｢どこにでもいるような好青年って感じだね。｣






松田｢見た目通りなら歳は俺達より下だな。｣






伊達｢見て分かると思うが、服装がAを攫っていった奴と全く同じ。恐らく背丈の方も。｣






あまりにも普通すぎて思わず呆けてしまった。



仮にコイツだったとして、Aを攫っていったにも関わらず、何も知らぬ存ぜぬって感じでいるのに無性に腹が立った。



台バンはしなかったけど、多分顔には出てたと思う。



するとここで突然伊達の待とう空気が変わった。



そして、気まずそうに話を切り出した。






伊達｢それと最悪な情報なんだが、この男データーベースにいたんだ。つまり、前科持ち。｣






4人｢｢｢｢ハァ！？｣｣｣｣






伊達が1枚の資料を渡してくる。



それに目を通せば顔写真は確かに監視カメラに映っていた男と同じ顔。



前科は”逮捕･カンキン罪”……今回と全く同じ罪状じゃないか！！



前回はどうやら女子高生を拉致カンキンしていたらしい。



しっかり有罪判決になって刑務所にぶち込まれたのに、全く反省してないじゃないか！！






伊達｢一課にはもうAの事知れ渡ってるから動こうと思えばいつでも動けるだろうから可能な限り張り込みをしようと思ってる。なにかわかったりしたら直ぐに連絡するって事でいいか？｣






降谷｢あぁ、そうして貰えると助かる。いつでも出れるようにはしておく。｣






松田｢頼んだぞ、伊達。｣






犯人の顔がわかったのならもうあとは秒読みだろう。



伊達に頼りっぱなしになってしまうだろうが、なんのしがらみもなく動けるのならそれに越したことはない。



待ってろA、絶対助けるからな！！









ー伊達sideー

降谷達に大口叩いてから直ぐに俺は行動に移した。



張り込みの時には必ず高木を連れて行っていた。



スーパーの監視カメラに映っていたから、ここを定期的に利用してると思い、張り込みをしていたらその予想はビンゴだった。






高木｢！！伊達さん、今出てきた人！！｣







伊達｢あぁ、間違いねぇ。高木、尾行するぞ。｣






決して見失いように、バレないように一定の距離を保ちながら男を追った。



あいつに叩きつけられる証拠はないが、滞在先が分かれば少し状況が変わる。






高木｢伊達さん、滞在先が分かったら乗り込むんですか？｣







伊達｢そうしたいのは山々だが、いかんせん証拠がないからな……。あ、いや待てよ。｣

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