8人は365日家族(∞)PART8

・ ページ14

Aside





ただ触られてるだけ、ただキスされてるだけ。



…のハズなのに





横「……なに…ないてんの………」



「も、やめ、て、」



横「………A……………」



「っ！………いた…」



横「好き、やで。………A………あか、ん、ね、むい。」





鎖骨にチクリとした痛みを感じて見ると、

私に乗ったままスゥスゥと寝息をたてる侯くん。



寝てくれた





「はぁ………」





涙が出てきたのは、ちょっと焦ったからだと思う。



気持ちがついていかなかっただけ



侯くんがしたいなら断る理由はなかったけど、

酔った勢いでするなら話は別だから。





「好き…だって………」





なかなか寝付けなかったけど、

ソファに横になっていたら瞼が重くなってきた。





＊＊＊





ヒンヤリした頬の感触で目が覚める





「ん………」



横「おはよ…」




侯くんに顔を覗かれてて驚いた…



頬には侯くんの手があって、優しく撫でられてた。



夜の事はきっと覚えてないと思うけど





「おはよう…朝ご飯、作ろうk「ごめん」横



横「………ごめん

頬っぺの涙の跡とか、こことか。」



「んっ」





"ここ"って言いながら鎖骨を触られてひんやりして、





横「全部、俺やんな。」



「侯…くん……」



横「起きた時、何でAん家おるんやろって。

忘れててんけど思い出したわ…」





言いながら優しく鎖骨を撫で続けてくれる。



何だかんだ結局は優しいんだから反則





「……ずるい」



横「何が」



「あーーーずっちぃなーーー！！！」



横「うっさいわっ!!

ほら今日大阪やろ、もう支度せんと。」



「へいへい〜」





自然な流れで仲直りみたいな、ちょっと嬉しい。





＊＊＊





東京駅についたらいるはずのハタさんはいなくて、





横「あ〜…今日は二人だけでいこか…」



「絶対にハタさんに来るなって言ったやろ」



横「………」





案の定ハタさんの迎えを断っていた侯くん。



二人きりが良いらしい…



なんて浮かれてたら突然手を私に見せてきて





横「ん」



「………？」



横「あーもう！」ｷﾞｭｯ



「わ」



横「こんな人混みでこんなややこしい所、

絶対に迷子になるやろA。」





なんて手を握ってくれた侯くん



迷子になるん侯くんの方やできっと(笑)



でも嬉しいから良いか♪

幼なじみ→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す