Turn your wounds into wisdom ページ24
K「ショウ！大丈夫？！」
家に帰るなり、怪我を負ったショウに駆け寄ったカイ
未だ血を見ることが苦手なようで
誰かが少しでも傷をおうと、とてつもなく悲しい顔する
S「かすり傷だから」
G「とりあえず俺の部屋で手当しよう」
ゲンに付き添われて部屋へと戻っていくショウを見つめていると
K「澪...」
ビリビリになったワンピースの裾を
ギュッと握りしめたカイの手が目に入る
「ただいま」
その手を優しく包み込み、カイの目をみてニッコリ笑うと、垂れ下がったカイの眉毛が少し上がった気がした
Y「ほら」
ユータから手渡されたのは、洗濯したてのふわふわのバスタオル
仕事の後は必ずシャワーに直行する私
それを分かって用意してくれてるユータと
J「ホットミルク作ってるから」
ふんわり優しい笑顔で包み込んでくれるジンと
R「...じゃあ俺は仕事行ってくるわ」
私たちの顔を見届けて、仕事着のブラックスーツを身にまとったレン
「ただいま」
「「おかえり」」
みんな口には出さないけれど、私たちのこの挨拶はいつだって自然に行われて。
いつ何があってもおかしくない世界
おかえりと、ただいまの言葉がこんなにも愛おしいものだということが、皮肉にもこの仕事を初めてから知った
＿＿＿＿＿＿＿＿
澪 side
冷水を頭から浴びる
こびり付いた返り血
手についた硝煙の匂い
今まで何度もどんなに洗い長い流しても
その匂いは永遠に鼻から取れない
自分の体に染み付いている
匂いが取れず泣きながら肌を傷めつけるように洗い流したこともあった
もう今はなんとも思わない...ようにしている
しばらく目をつぶったまま
水の冷たさだけに神経を集中させた
〜〜〜〜〜
G「お、澪...お疲れ様」
まだ濡れた髪の毛のまま訪れたのはゲンの部屋
「ショウの具合は？」
G「昨日も寝れなかったんだな。ぐっすり眠ってるよ。怪我の方も全く問題ない 2日で治る」
「そっか」
ショウを起こさないように、ゆっくりとベッドの下に腰を下ろし、ぬるま湯を染み込ませたタオルで、ショウについた血を優しく拭き取きとった
「ねぇ、、」
G「ん？」
「うんうん。なんでもない。」
G「そっか」
「私、下もどってるね？」
G「ちゃんと髪の毛、乾かせよ？
ショウにまた怒られる」
「分かってる」
まだ眠るショウのほうをもう一度だけ見て
ジンが淹れるホットミルクを飲みにリビングへと向かった
Love dies only when growth stops→←We become what we think about
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oyasumiico(プロフ) - ゆかぴさん» 返信遅くなって申し訳ありません！久しぶりに更新させて頂きました！ノロマ更新になるかと思いますが、、是非読んでくださると嬉しいです＾＾ (2019年7月15日 23時) (
レス) id: 0e4319e8c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぴ(プロフ) - これは更新されないんですか？面白いです (2019年6月7日 9時) (レス) id: 5eaf1cb74a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：oyasumiico
| 作成日時：2018年9月4日 0時
