& princess 5

GO!KING! 2 ページ44

猪「いや先輩方！それはカッコよすぎません？」
瑞「うわぁ！お揃い？！」
優「かっけぇ」

後輩たちに囲まれたKINGのレッスン着は
実に派手で、柄の悪い俺たちはすぐにJr.に囲まれた

どこで買ったのか？
みんなお揃いなのか？

とにかく質問攻めに合う俺たち
廉も海人も満更ではなさそうだ

紫「あれ？まゆは？」
海「言い出しっぺちゃんがいない！」
廉「なにしとんねん」

ギィィと扉を開ける錆びついた音
みんなの視線はそこに集中してて

「「「可愛いー！！！！！」」」

俺らの時とは明らかちがう反応に
思わずびくつく体

Jr.の群れは一瞬でまゆを取り囲んだ

「まゆさんがお揃いにしたいって言ったんすか？」
「まじ可愛いです」「似合いすぎてます」

あっという間にまゆの姿はJr.に埋もれてて
「はいはい、どいた〜」
っていうまゆの声なんかお構いなし

(みんな、わけぇな)

そんな他人事にその様子を見ていたら

海「紫耀！何してんの！まゆちゃん助けないと！」

末っ子が一生懸命群がる男どもを
剥がしている

廉「おめーら！うっせーよ」

廉もだるそうに一人一人軽くデコピンしてるし
いやでもそれちょっと私情挟みすぎじゃね？

紫「はい、静かにーーー」

この中で年齢が一番上な俺が
群れをかき分けながら言葉を発すると
さすがに静かになっていくJr.たち

その中に立っていたのは
このうるさくド派手なレッスン着を
モデルかのように着こなしてるまゆがいて

「遅い」

なんて少しプリプリしながら腕を組んでるから
笑ってしまった

紫「いいかーお前ら」

「「・・・」」

紫「このレッスン着、だれも真似すんなよ」
廉「そうだぞ〜どうしても真似したかったら一言言ってからな。まあ許さへんけど」
海「KINGの名にかけて、、心ある勇者出てこいやぁ」

「ちょっと！ちびっこもいるんだから！
そんな子供みたいな...」

ふざけてるとでも思ったのか
ピシャッと怒ったまゆは俺たちの前に仁王立ちした瞬間

するとその場で茫然としていたJr.たちが

「「「うぉーーーっ！！！！」」」

と盛り上がり大騒ぎ

「え？なんで？」

騒ぐ男と、茫然とする俺らのQueen




この後スタッフさんに、こっぴどく叱られたのは
いうまでもない


＿＿＿＿＿

「なんで私まで怒られんの」
紫「いいじゃん、これも思い出じゃん」
廉「写真撮ろうぜ〜」
海「撮りたい！ブログ載せたいな！」
「私がお揃いにしようって言ったって書いたら怒るよ」
海「...書いちゃえーーーーっ」

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