115話 ページ18
私は悪い子なの
違和感を放っておいたし
助けられなかったし
たくさん迷惑かけたから
悪い子には罰が必要
罰を与えて
忌まれた私に
いっぱい傷をつけて
私がこんなことを考えているって知らないであろううらたんは
突然過呼吸になった私にわたわたしてる
「......ッうらたッ...............」
「とりあえずしゃべんな、ゆっくり息するぞ」
だから、そんなに優しくしないでよ
優しくされるたび心が痛いの
罰を受けるべき私がなんで優しくされてるの?って疑問しか浮かばないんだよ
罰を与えて
大事な仲間を傷つけた って怒って
「.....ハッ.......キッ...テ」
「え?なに?」
「.......切ってッ」
近くにあった木の枝を折って自分の体を傷つける
やめろって抑えてくるうらたん
その声がやけに耳障りで気がつくと呼吸は安定していた
「やだよ、なんでみんな私のせいにしないの?私のせいなんだよ!全部、全部、全部!!!
せーたんがPTSDになったのも、志麻くんが飛び降りたのもッ!
私はたくさんの人を傷つけた
心も体も!
だから罰を与えてッ
ねえうらたんも切ってよ、私を助けて
たくさんたくさん体が赤で染まるくらい
私には罰が必要なのッ!!」
うらたんの静止も聞かず、切りつけること数十分
やっと落ち着くころには私の体もうらたんの体も汚れきっていた
パタリと力を無くした私の背中を
うらたんは大丈夫、大丈夫ってずっとさすってくれている
「.....うらたん。ごめん。傷、いっぱい」
「Aの方がいっぱいだろ?あとで手当てしような。俺こそ無責任なことばっかでごめん。でもAは罰を受ける必要なんてないよ、それだけは覚えておいて」
うらたぬき の声とは違う
素の優しさがそこにはあった
私は頷くことしかできず
頭を撫でてぎゅーとしてくれるうらたんの中で静かに涙を流した
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龍羽(プロフ) - あいろさん» とても光栄です!ありがとうございます!更新頻度が定期的でない上に遅くて申し訳ないです。これからもよろしくお願いします (2019年11月2日 16時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - ここまで続きが気になる小説は、初めてです。更新頑張ってください! (2019年11月2日 8時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
龍羽(プロフ) - きゆさん» 再度レスありがとうございます!!最後の話の更新が約1年前なんですよね^^;言い訳するわけではないのですが当時とはまた考え方や書き方が異なってくるかもしれません。それでも完結までもっていきたいと思っているので気長にお待ちください笑 (2019年8月29日 22時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
きゆ - 見てすぐ返してくれてありがとうございました(。・ω・。)どんなに時間がかかっても、完結までお付き合いしますので!無理しないようにリュウさんのペースで進めていって下さいね!夜遅くにすみませんでした。 (2019年8月29日 22時) (レス) id: a065501dc8 (このIDを非表示/違反報告)
龍羽(プロフ) - きゆさん» 感動していただけてとてもうれしいです!更新がんばりますね! (2019年8月29日 22時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウ | 作成日時:2018年3月27日 19時