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112話 ページ15

連絡はせーたんからのようで

スマホのスピーカーから焦ったような声が聞こえた

「まふくん、Aとおる?もしおるなら今すぐこの前行ったショッピングモールに来てって伝えて」


理由を聞きたいけどそれより行かなきゃという気持ちが優先して、足はもう動き出していた


後から電話を切ったまふくんが付いてくる




「この前行ったところってどこ?」


「〇〇!」



「ならこっちの方が近い」


そういって方向転換する彼



その方向はさっき悲鳴が聞こえた方と同じで、すごく不安になった



どうかあの悲鳴の原因が志麻くんではありませんように




曲がり角を曲がって〇〇が目前に見えたとき上から何が落ちてきて私達の後ろに着地した


止まった時間


曇った世界


止まらぬ耳鳴り


スローモーションの映像のように


昔の映画みたいに


白と黒の世界が私たちを包んだ



救急車を呼ぶ声も

周りの悲鳴もなにも聞こえない


ただ上から聞こえてくるせーたんの声と叫び泣くまふくんの声だけが聞こえる



私は固まったように動かない足をひきづり落ちてきたなにかのところに膝をついた



たくさんの血に隠れた紫の髪やチャームポイントのホクロがこれは志麻くんなんだと教えてくれる



間に合わなかった


あのときもっと早く走っていたら、


もっとはやくここに着いていれば



過去は取り返せないのにそんなことしか浮かんでこない



死なないで


その思いで必死に体を動かす



無我夢中で動き回り、いきなり目の前がブラックアウトした

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龍羽(プロフ) - あいろさん» とても光栄です!ありがとうございます!更新頻度が定期的でない上に遅くて申し訳ないです。これからもよろしくお願いします (2019年11月2日 16時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - ここまで続きが気になる小説は、初めてです。更新頑張ってください! (2019年11月2日 8時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
龍羽(プロフ) - きゆさん» 再度レスありがとうございます!!最後の話の更新が約1年前なんですよね^^;言い訳するわけではないのですが当時とはまた考え方や書き方が異なってくるかもしれません。それでも完結までもっていきたいと思っているので気長にお待ちください笑 (2019年8月29日 22時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
きゆ - 見てすぐ返してくれてありがとうございました(。・ω・。)どんなに時間がかかっても、完結までお付き合いしますので!無理しないようにリュウさんのペースで進めていって下さいね!夜遅くにすみませんでした。 (2019年8月29日 22時) (レス) id: a065501dc8 (このIDを非表示/違反報告)
龍羽(プロフ) - きゆさん» 感動していただけてとてもうれしいです!更新がんばりますね! (2019年8月29日 22時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュウ | 作成日時:2018年3月27日 19時

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