99話 ページ2
「俺はluzやけど」
「luzさん?メール…」
「そう。そのluz。よろしく」
やっと手を離してくれた
「A、今死にたい?」
小さくうなずかれる
なんでなんてきっと記憶を失っている彼女には聞いても無意味だからそれとなく聞き出していく
「心残りはないの?」
「…そら…るさんとセンラさん」
「なんで?」
「だって、私に優しくしてくれた。泣かせたくない」
「優しいんだね、なら死んじゃだめじゃん」
「優しくない。…それに私は汚れてるから」
汚れてる
妙に気になる単語
どういうことってきくと自分でもわからないって顔をしている
「なにか思い出したの?」
「…大きい…手が…息……できな…やだ……さわっ……あっ」
なにかに抵抗しようとしたのか
伸ばされた手は空を切る
「…たすけてっ」
たくさんの息をふくんだ声とともに聞こえてきた不規則な呼吸
ヒューっ ヒュー
と喉から息が漏れている
俺、こういう時どうしたらいいかわからへん
役立たずで無能な自分に嫌気がさす
どうしたらいいんだ?
スマホを部屋に取りに行くまでの時間すらない状態
とりあえず、背中をさする
Aは過呼吸になりながらずっとなにかに怯えていた
「大丈夫。大丈夫やで。ゆっくり息してな」
声をかけることに意味があるかわからない
でも必死に声をかけた
もしこのままAがいなくなったら。
嫌い なんて言ったくせにそれが嫌で仕方ない
「ここには俺しかおらんよ。大丈夫。こわがらんくてええで」
数分間、いや数十分間ずっと声をかけ背中をさすっているとようやく落ち着いてきたみたいだ
「ありがと、luzくん。助けてくれて」
俺に向けた顔が、声が前とそっくりだ
思いだしたの?
「迷惑かけてごめん」
きっと思い出している
じゃあ、もうやり直せないかな
俺のしたことをAは思い出したんだから
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龍羽(プロフ) - あいろさん» とても光栄です!ありがとうございます!更新頻度が定期的でない上に遅くて申し訳ないです。これからもよろしくお願いします (2019年11月2日 16時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - ここまで続きが気になる小説は、初めてです。更新頑張ってください! (2019年11月2日 8時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
龍羽(プロフ) - きゆさん» 再度レスありがとうございます!!最後の話の更新が約1年前なんですよね^^;言い訳するわけではないのですが当時とはまた考え方や書き方が異なってくるかもしれません。それでも完結までもっていきたいと思っているので気長にお待ちください笑 (2019年8月29日 22時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
きゆ - 見てすぐ返してくれてありがとうございました(。・ω・。)どんなに時間がかかっても、完結までお付き合いしますので!無理しないようにリュウさんのペースで進めていって下さいね!夜遅くにすみませんでした。 (2019年8月29日 22時) (レス) id: a065501dc8 (このIDを非表示/違反報告)
龍羽(プロフ) - きゆさん» 感動していただけてとてもうれしいです!更新がんばりますね! (2019年8月29日 22時) (レス) id: 6143e2a037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウ | 作成日時:2018年3月27日 19時