紅茶 ページ11
ジャック「僕の淹れた紅茶の方が美味しいに決まってるでしょ!?」
アッポイ「お前の紅茶は甘すぎるんだ!」
「………………ど、どっちも美味しいと思いますよ……………………?」
ジャック「ほら!おじいちゃんのより僕の方が美味しいって!」
アッポイ「阿呆!私の方が美味しいと言ったんだ!」
「ドッチモオイシイッテイッタンデスケド。」
二人はAの腕をガッチリ掴んで離さない。
ジャック「大体Aは僕のものなんだから!」
アッポイ「阿呆!私の善き妻になるんだ!この阿呆が!」
大事な事なんで2回言ったらしい。
「いつから私、二人のお嫁さん候補になったんですか……………」
ジャック・アッポイ「会ったときから/だ!!!」
「ええ〜………………………」
もはや言葉を失う。
「二人共おかしいよ………………」
ジャック「ほら、おかしいって。」
アッポイ「お前のことを言ったんだ!」
エイトフット「おい、そのくらいにしておけ!」
エイトフットはAの腕を引っ張った。
「えっ!?」
エイトフット「馬鹿。こういう時は逃げるのが常識だろーが。」
エイトフットは更に強く引くと自室に連れていった。
「………あ、ありがとう。」
エイトフット「あ?ああ。」
「……………お嫁さん候補………か…………………」
Aはふと口にした。
エイトフット「嬉しいのかよ。」
「いや……一妻多夫はさすがに厳しいなって。」
エイトフット「真面目に考えんなよ。」
「へへへ。そうだね。それに好きな人と結婚したいもん。」
エイトフット「っ…!好きな人いんのか?!」
「いるよ。」
Aは遠くを見つめながら微笑んだ。
エイトフット「誰」
「言う勇気はまだ無いな。」
エイトフット「何だよ勇気がねぇって。」
「そのまんま。私正直、好きとかよく分からない。でもね?今、心から好きって思える人ができたの。」
エイトフット「っは。そーかよ。」
「エイトフットは?」
エイトフット「はっ?!何きーてんだよ!お前は!いるわけねーだろ!」
「……………そっか。」
Aは静かに言った。
自分であって欲しい。エイトフットはどこかで期待していた。
自分以外の異性を好きになられるのは嫌に決まっていた。
エイトフットはAをチラリと見て顔を反らした。
Aの好きな人が知りたい。でも知りたくない。
矛盾した気持ちがエイトフットの胸で渦巻いた。
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オクトパス(プロフ) - ポップスさん» あ、ありがとうございます! (2017年9月12日 18時) (レス) id: 9001e4cb89 (このIDを非表示/違反報告)
ポップス - 面白いです!キュンキュンしちゃってます!ジャックハートのパンの話、可愛いです! (2017年9月12日 18時) (レス) id: 4fc279d8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オクトパス | 作成日時:2017年8月25日 22時