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「徹くんさ、バレー上手だよね」
まあ。努力は人よりして来たつもり。
「当たり前でしょ」
今は自習で、先生はいなかった。
クラスのほとんどがサボってて、ワチャワチャと五月蝿いのに。
「徹君のバレー。結構好きだよ」
葉山さんの声はハッキリと聞こえる。
「……バレー好きなの?」
「うん、まあ…少しね」
ふと見た葉山さんのプリントには、俺の名前が書かれていてドキッとした。
「いい名前だと思うよ、徹くんの名前」
「Aさん。…俺の事名前で呼んでるんだから俺も名前で呼んでいいよね」
「いいよ」
不意に名前を呼んでみたのに、ドキッともせず、顔色も変えずに居るAさんに少しイラっとした。
「つまんないのー」
「徹くん、女の子の扱いは慣れてるでしょ?私なんかより他にいい子はいっぱいいるよ」
別に、好きって訳じゃない。
何度も言うけど気になっていただけ。
でも、少し。
くだらない下心が見透かされて居るような気がして腹がたった。
転校まであと、8日。
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作者名:白黄 青 | 作成日時:2019年1月17日 17時