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宮「それで軍に俺たちの能力がバレて追放。翔太の話を聞きつけた阿部が俺たちを雪花隊に入れてくれて、今に至る」
部屋は、宮舘の言葉を最後にしんと静まりかえる。
その空気にいの一番に声を発したのは、最年少の彼だった。
ラ「そっか、翔太くん、大変だったんだね」
その声に反射的に顔を上げた渡辺。顔にはえっ、という文字が書いてあるように思える。
岩「辛かったよな、今まで隠してて。無理させて、ごめん」
康「ダテもずっと傍でしょったくん支えてたんやろ？いや〜幼なじみの絆！」
深「俺の能力上手く使えねえかなこれ」
目「まあ俺たち能力持ちなんてみんな訳ありみたいなもんじゃないっすか。支え合っていくのが俺らでしょ」
佐「てかもっと早く言ってくれればよかったのに〜！俺ナベのためなら血集めるよ？！」
阿「……うん、力になりたいのはわかるけどちょっと違うと思う」
えーなんでよー！！と騒ぐ佐久間を筆頭に騒がしくなっていく部屋。目を見合せた宮舘と渡辺は、同じタイミングで吹き出して笑っていた。
＊＊＊
あれから騒動は落ち着き、メンバー全員で荒れた惨状の部屋を片付けて夜は耽けた。
隊員たちが寝静まった頃、基地のリビングには一つだけランプが点っている。
そこでは渡辺が宮舘の右手首を手当していた。普通ならば深澤が治癒の能力を使うのだが、今回は自分の不始末だから、と渡辺が手当を買って出た。
渡「……実は俺、みんなに拒絶されるかもって、思ってた」
宮「……うん」
渡「けど、違った。みんな受け入れてくれた。認めてくれた。……俺、嬉しかった」
渡辺が巻き終わった包帯をぎゅっと結ぶ。
渡「やっと涼太並に信頼できる人、見つけられたよ」
宮「……それはよかった」
翔太と二人三脚で歩んできたその道のりに、まさか7人も心強い味方ができるとは思ってもいなかった。
でも、巣立つ子供を見る親の気持ちみたいに、少しだけ寂しいような気もする。
宮「……でもやっぱり、翔太の右隣に立てるのは俺しかいないし俺の左隣は翔太だけかな。」
渡「……ない……」
宮「ん？ごめん聞こえなかったもっかい言って？」
渡「……言わせんなばーか！！！！」
顔を真っ赤にしてリビングを出ていく渡辺にふふ、と宮舘も笑みをこぼす。
うそうそ。ごめんね。
ちゃんと聞こえたよ、「右隣は涼太しかいない」って。
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Rq.ゆり組のお話
このような形になりました…リクエストありがとうございました！
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mu-pon(プロフ) - コメント失礼します。初めまして、mu-ponと言います。いろんな事情があったんですね。この小説がとても面白くいつ更新かなと街に待っていました！今からも大変だと思いますが頑張って下さい！応援してます！ (2020年6月30日 21時) (
レス) id: df04c4729a (このIDを非表示/違反報告)
藤菜 - 初めまして！佐久間大好き！あべさくコンビも大好きです！この小説とても面白いですね！頑張ってください！応援してます！ (2020年5月29日 10時) (レス) id: 624e77d1d4 (このIDを非表示/違反報告)
あんと(プロフ) - リクエストお願いします！ふっかさんが敵に誘拐されるお話が読みたいです。めちゃくちゃ好きなタイプのお話なので、今後も作品楽しみにしています！ (2020年5月25日 22時) (レス) id: 9203f39f18 (このIDを非表示/違反報告)
てんぷら(プロフ) - ゆり組のお話が読みたいです。2人の秘密に迫るというか、2人ならではの絆のお話しをお願いします。アバウトな感じですみません。。これからも応援しています。更新待ってます。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: d802e6ae3c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 藜さん» すみません！間違えました (2020年5月23日 23時) (レス) id: c9acd22823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藜 | 作成日時：2020年5月16日 21時
