96.ハグをするとストレスが軽減されるらしい ページ47
「はあ……」
訓練を終えた後の、夕食づくり。じゃがいもを切る手が段々雑になってきている。
爆豪さんに「デケェ！！」って怒られそうだ。
昨日、玉ねぎで「ちいせぇ！！」って怒られたのに。あれ轟さんがやったやつだったけど。
「誰でもいいから抱きしめたい……｣
抱き枕でもなんでもいい。抱きしめたい。
「抱きしめてぇのか？」
「ッわあああああ！？」
にゅっといきなり現れた轟さん。怖い。
「……来るか？」
「はい？」
轟さんは鍋を置くと、パッと両腕を広げた。その行動の意味がわからず、私は首を傾げる。
「誰でもいいから抱きしめてぇって言ってただろ？」
「すみません同性限定です」
「……そうか」
変なところ聞いてるよなぁ、と思いながら、じゃがいもを切る作業を再開した。
さっきやっていたより、数段綺麗になっていたのは気の所為かもしれない。
◆◆◆
「さて、腹も膨れた皿も洗った！ 今度の時間は〜？」
「肝を試す時間だ！」
「「試すぜー！」」
え、そんなの聞いてない。……あ、いや、そんなこと言っていたような。
「その前に、大変心苦しいが補習連中は俺と授業だ」
補習組は相澤先生の捕縛布で連れていかれた。残ったメンバーは、ルールを聞いた。
くじでペアを組むことになり、私は緑谷さんとのペアになった。
「よろしくね、時雨さん！」
「よろしくお願いします」
轟さんと爆豪さんという不安しかないペアができあがっていたが、きっと轟さんの天然が炸裂して何とかなるはずだ。……多分。
そして、一番のペアから順番に着々と肝試しへ行った。
だが、異変は起きた。
「なんで……なんで……万全を期したはずだろ……！？」
──なんでここに、ヴィランがいんだよ……！
まず初めに、ピクシーボブが謎の引力によって吸われ頭を強打した。見た感じ怪我は相当重そうだ。
「ご機嫌よろしゅう雄英高校！ 我らヴィラン連合開闢行動隊！」
“ヴィラン連合”──紛れもなく、USJで私たちを襲った人たちだろう。
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杏仁豆腐(プロフ) - まりもさん» すみません、今手直し中です！今までご指摘がなかったので「まあいいか！」で流してしまっていました……！ (1月10日 16時) (
レス) id: 83e1e19fb5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 設定以外の名前変換が機能しておりませぬ… (1月10日 10時) (レス) @page1 id: 6f21c2cd01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅 | 作成日時：2023年12月19日 0時
