00.彼女には ページ1
俺の友達に、少し危険な女の子がいる。
性格に難があるとか、
戦闘好きとか、そんな物騒な気性じゃなくて、
もっと根本的な…そもそもの問題が。
まぁ、簡単に言うと
【霊に好まれる体質】らしい。
しかも、そこに
【彼女自身は霊や、その類いは全く見えない】
っていう問題も付け足されるんだけど。
つまり自覚なしに、無意識に
惹き寄せてしまうということ。
その言葉を裏付けるように、
俺の相棒も、仲間も、そして敵の
気づけば全員が見事に彼女に惹かれていた。
あ、でも「惹かれる」と言っても
恋愛みたいな甘い話じゃないらしい。
「知っているのが当然で、
視界に入る場所にいないと可笑しいんです」
「……彼女を、いつから……知っていたか…
まるで……刷り込みのように…記憶していた…」
「…どう思えば良いのか分かんねー…。
好意を持ってる気もするし、
でも憎んでるような気もする…」
「たまーに目線が合わない気がするッス。
お互いが認識し合ってる筈なのに
「どこにいった？」って見失うんスよ」
「…僕と彼女の首に短い縄が縛ってあって
遠ざかるほど息が詰まって苦しくなる。
近くだと逆に身体が浮くように軽くなるんだ」
人によって、まちまちだけど
それでも彼女がコイツらに「異変」を起こしてる
人間である俺にはあまり分からないけど
確実に彼女は、どこか外れていた。
霊感のある友達や知り合いは皆、口を揃えて言う
「そのうち、誰にも知られず連れてかれるぞ」
、と。
何に連れていかれるのか、
どこに連れていかれるのか、
誰も口を閉ざして喋らない。
「真昼、早く２階の教室に行かないと！
あの先生って遅刻とかに厳しいんだからっ」
そして今、彼女は俺に手を差し伸べながら
校舎の屋上のフェンスを抜け、
まるで本当にある階段を踏みしめるように
真っ青な空に、足を泳がせた。
続く (更新停止中)
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#悠／liar(プロフ) - あらすじだけでも続きが気になります！更新のんびり待ってます(*´∀`) (2017年2月24日 23時) (
レス) id: ed9c9022d3 (このIDを非表示/違反報告)
みっしぃ(プロフ) - *葉月*さん» ありがとうございます、御期待に添えるように精進しますので何卒、宜しくお願い致します (2016年12月17日 12時) (レス) id: a9e3ee3c6b (このIDを非表示/違反報告)
*葉月* - どーも！私はオカルト系、ホラー系が大好きなのですが、みっしぃさんの作品続きが気になる感じです！楽しみにしてます！ (2016年12月10日 20時) (レス) id: 83c1f1110d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっしぃ | 作成日時：2016年11月23日 15時
