二十七 ページ29
とうとう長次の我慢も限界に達したようで、作法委員会に向けて大量の貸し出しカードを投げつけ始めた。
そしてまたも先程の惨状に逆戻り
仙蔵「焙烙火矢を投げ返せ!」
伝七「はい!!」
天高く放たれた焙烙火矢は用具委員会の方へ
留「皆、伏せろっ!!……れ、レシーブ!」
それは次に図書委員会の方へ行き__まずい
『長次…!それをトスしては___』
長次「あははははは……トス…!」
(あ、一歩遅かった)
トスされたと同時にどんどん遠くから聴こえてくる足音
そう、七松小平太である。
七松「トスされたら___アタックあるのみっ!!!」
小平太は焙烙火矢を思いっきり地面に打ち付けた。
ドッカァァァァアンッ!!!!!!
打ち付けられた焙烙火矢は爆発し、凄まじい衝撃音と共にそこら中が煙で溢れかえった。
おかげで全員身体中が真っ黒である。
文「今学期の予算会議も無事終わったなぁ……」
三木「はい……各委員会が自滅しましたからね」
『それにしても酷い有様ですね……』
安藤先生の部屋の半分と庭の植物は焼け焦げて、地面は穴ぼこだらけという悲惨な状態である。
文「さて……ちと早いが、風呂に行くか」
「「「はーーーい」」」
文「Aはどうする」
『私は先に怪我人を運んで手当てします』
三木「なら、私も後で向かってお手伝いします!」
やはり三木ヱ門が頼もしくなったのは間違いではなかったようだ。
『わかりました。待ってますよ』
私は意識を取り戻し始めた上級生達と一緒に、下級生達を抱えて医務室へと向かった。
(ああ、ただでさえ伊作が風邪の時にこんな大量に怪我人出ちゃって……保健委員の子達パニックにならなきゃいいけど)
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ゆかり(プロフ) - あー、喜八郎と一緒に寝たい人生だった (12月24日 18時) (レス) @page16 id: c2f7bbb147 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 夢主さん最高 (2023年3月13日 19時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - 面白かったです✨(*`▽´*) (2023年2月22日 0時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 面白かった〜 (2023年2月15日 0時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - お話良かったです、素敵な作品ありがとうございます。 (2022年7月29日 13時) (レス) @page50 id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホシ | 作成日時:2021年12月31日 3時