二十四 ページ26
『乱太郎と伏木蔵、伊作のあとのこと頼めますか?』
伏木蔵「わかりましたぁ」
乱「毎回毎回すみません先輩」
『貴方達が謝ることではありませんよ。予算会議の後は無理矢理にでも伊作を寝かせてください。終わったら私も行きますから』
乱/伏木蔵「はい!!」
保健委員会は聞き分けのいい子ばかりで本当に助かる。
_____
部屋に戻ると、どうやら体育委員会の話は終わって二番手の火薬委員会の話が始まっていた。
兵助「これはどういうことですか?!予算ゼロって!」
小松田「火薬委員会のオブザーバーとして言わせてもらいます、雑費くらいは認めても……」
(ああ、これ文次郎がすごく怒ってたやつだな……)
私もその予算案を見せてもらったのだが、それには《甘酒代》の項目があったのだ。
私も火薬委員になったことがあるのでわかるのだが、火薬庫の中は一年通して気温が低い。
なお、火気厳禁ということもあって火を起こすのもできないため我慢するしかないのだ。
甘酒くらい飲ませてやってもいいと思ったのだが、文次郎は「忍者たるもの、どんな寒さであろうと我慢できるくらいにならなければならないっ!!」とかで即却下していた。
タカ丸「温まろうと思って計上しちゃいました〜」
兵助「しちゃ駄目……」
どうやら書いたのはタカ丸さんだったようだ。
すると、急に表情が曇る兵助
タカ丸「久々知くん、どうしたの?」
兵助「背中に何か入って……ゴソゴソ動いてる……」
そして他の火薬委員達も何やらむず痒そうにしだしたのだ。
(ああ……これ…)
火薬委員会の後ろから現れたのは生物委員会
(もしかしなくても虫だなぁ)
作戦により、まんまと火薬委員会を退場させることに成功した三番手の生物委員会も何やら予算に不満気な様子である。
竹谷「えーっと……予算が半分に減らされているのですが」
『それについては生物委員会が飼育している生き物を私が調査させていただきました』
三木「今生物委員が飼育している生き物の半分は伊賀崎孫兵のだ。個人的なペットであり、おまけに度々毒虫や毒蛇、毒トカゲを逃して学園内を騒がせている」
文「個人的なペットは個人で責任を負うべし!学園が認めた生き物以外の飼育代は全て却下だっ!!!」
孫兵「そ、そんなぁぁあ……っあ!」
驚いた拍子に思わず孫兵が投げてしまった壺が天井にぶつかった。
ピシッ
(あ、割れる)
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ゆかり(プロフ) - あー、喜八郎と一緒に寝たい人生だった (12月24日 18時) (レス) @page16 id: c2f7bbb147 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 夢主さん最高 (2023年3月13日 19時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - 面白かったです✨(*`▽´*) (2023年2月22日 0時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 面白かった〜 (2023年2月15日 0時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - お話良かったです、素敵な作品ありがとうございます。 (2022年7月29日 13時) (レス) @page50 id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホシ | 作成日時:2021年12月31日 3時