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出迎えてくれた彦四郎と勘右衛門は私と庄左ヱ門を部屋の中へと入れてくれた。


彦「ぼくお茶淹れてきます」

庄「じゃあ、ぼくはお茶菓子出しますね」

『ありがとう』


テキパキと働く一年生二人
それに比べて……


『勘右衛門は何をしてるんですか?ずっと此方を眺めて』

尾浜「いや〜A先輩今日も綺麗だなぁって」

『いつもそうやって言ってますね。喜車の術ですか?』

尾浜「やだなぁ、俺は思ったことを口にしてるだけですよ」


まただ。またそうやって笑いながら冗談を飛ばす。
私はこの冗談があまり好きではない。

ただ、言ってる本人が楽しそうに笑うものだから止めないだけだ。



彦「お茶持ってきました」

庄「はい、お菓子をどうぞ先輩」

『ああ、ありがとう。二人とも偉いですね』

彦「いえ、ぼくはただ((庄「先輩方のお役に立ちたくてやっているだけなので!!」

『庄左ヱ門、彦四郎の台詞取らないであげてください』

庄「え?」

(この子無自覚なんだな)


勘右衛門も同じことを思ったのか一緒のタイミングでため息をついた。







鉢屋「お、皆揃ってるな」

庄「鉢屋先輩!」

後から三郎も部屋に入ってきて、ようやく学級委員長委員の全員が揃った。


尾浜「三郎、遅かったな」

鉢屋「少し用があって。で、今回はどうだったんだ?A先輩への抱擁は成功したのか?」

尾浜「さーて、どうかな〜?」

『綺麗に失敗しましたよ』

尾浜「ちょっと先輩!言っちゃったら面白くないでしょ」

鉢屋「ははは、残念だったな。勘右衛門にA先輩の抱擁はまだ早いってことだ」

なんだか三郎は凄く嬉しそうだ。



庄「つまり、まだ早いということはいつかは抱擁できるということですか?」

尾浜/鉢屋「え」


(そこ真面目に聞くところか庄左ヱ門)


庄左ヱ門は冷静だが、冷静過ぎて逆に困る。



『庄左ヱ門、言葉の綾ですよ』

彦「残念でしたね先輩方」

後輩に慰められる勘右衛門だったが、わからないじゃないか!!とまだ騒いでいる。

これが非常に五月蝿い。

(全く仕方ないな……)



『勘右衛門』

尾浜「もう!何なんですか!せんぱ___せ、せせ先輩?!」

私は勘右衛門に近づいて、後ろからそっと抱き締めた。

(別に私と抱擁したって何ともないだろうに)


『これで気は済みましたか?』

尾浜「……えっ?!は、はい!?!」

私はすぐに彼から離れて、元の場所に戻って座った。

彼はまだ顔を真っ赤にしていてまるで林檎の様だった。

十一→←九



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設定タグ:忍たま乱太郎 , 忍たま , 愛され・逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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ゆかり(プロフ) - あー、喜八郎と一緒に寝たい人生だった (12月24日 18時) (レス) @page16 id: c2f7bbb147 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 夢主さん最高  (2023年3月13日 19時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - 面白かったです✨(*`▽´*) (2023年2月22日 0時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 面白かった〜 (2023年2月15日 0時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - お話良かったです、素敵な作品ありがとうございます。 (2022年7月29日 13時) (レス) @page50 id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホシ | 作成日時:2021年12月31日 3時

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