恋慕 8 ページ9
貴「姉様、姉様、"魔導書"を貰えることが出来たら、魔法騎士になれるのでしょうか?」
Aは、目をキラキラと輝かせながら隣に座っているシャーロットの事を見ている。
シャーロット「…魔導書が貰えれば、魔法騎士になる資格はある…しかしなぁ…」
魔導書を貰えることが出来たら無事に魔法騎士になることが出来る…しかし、Aは鍛錬など一度たりともしたことが無い。
ヤミ「お、嬢ちゃん魔導書貰ってねぇのか?」
貴「はい、魔力もあるのかないのか分からない程度の物なんです…」アハハ
Aは少し、恥ずかしそうにヤミに受け答えをしている。その姿を見て、ジャックは何が思いついたのかニヤッと笑った。
ジャック「俺が、相手してやるよ」
貴「…え!?ほ、本当ですか!」
Aは目をキラキラと輝かせながら両手でジャックの手を掴んでいる。
シャーロット「ダメだ!!危険すぎる」
シャーロットは、ピシャッとAを叱りつけた。相手が、あの翠緑の蟷螂団の団長ということもあるが…
ジャック「いいじゃねぇかよ、荊女」
シャーロット「鍛錬ならば、私が付ける!」
Aを挟んで、シャーロット、ジャックが睨み合っている。まさに地獄絵図だ。
?「遅れてしまって申し訳ない、待たせたね」
?「すいません、ヴァンジャンス団長とお話していて」
?「…」スピー
ガチャっと部屋のドアを開けてやってきたのは、金色の夜明けの団長、ウィリアム・ヴァンジャンス。水色の幻鹿の団長、リル・ボワモルティエ。珊瑚の孔雀の団長、ドロシー・アンズワース。これで、団長達は全員揃った。
リル「?あれ、女の子がいる!」
貴「初めまして」ニコニコ
Aは、ジャックとシャーロットに挟まれながらニコニコとリルに挨拶をしている。
リル「よろしくねー、友達になろうよー」
Aの元にやってきたリルは、ニコニコと笑いながら握手をしている。すると、後ろからとてつもない殺気を感じた。
ジャック「馴れ馴れしいぞ、ガキ」
リル「えぇ!?怖いですよ!?ジャックさん!?」
まさに鬼神の如く。とてつもない形相でリルのことを見ている。Aは、小首を傾げたままの状態だ。後ろを見ていない。
貴「?ジャック様?」
ジャック「あ、どうした」
クルッとAが後ろを向くと、パッと表情が戻り普通の顔に戻っている。
ヤミ「重症だな。こりゃ」
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作者名:唐墨 | 作成日時:2022年2月27日 1時