九兎 ページ10
神威「冊子?物件、日用品リスト、マップ、色々記載しているよ。少しでも役に立てたら嬉しいかな」
『そんな、もう十分、お役に立ってくれていますよ。正直、初めての地球は不安だったんですよ』
神威「A……」
『ですからこうして神威さんと晋助さんに会えてこうしてボクの為に冊子を作って下さって本当に嬉しいです。確かに最初はびっくりしましたけど。地球で仕事でもあったのかなって』
神威「しないよ……」
『え?』
神威「君の居る場所は汚したりなんてしないよ」
『……』
高杉「俺もだよA。確かに先生を奪ったこの世界を恨んで滅ぼそうとしいた。 だが、お前さんが現れてから代わったんだよ」
『ボク……』
高杉「あァ、Aは俺の唯一の友達で大切な存在だ。だからよォ、この世界を滅ぼすって事はお前さんまで滅びるって事だろ? んなの絶対に御免だ。お前さんだけは俺が命に代えても護ってみせる」
神威 「俺もね、君が現れてから代わったんだよ」
『神威さんもですか?』
神威「うん。ほら俺は君と同じ夜兎で強い奴が好きで周りには興味が無かった。だけど君が現れてから代わったんだ。君だけはAだけは生きてて欲しいし消えないで欲しい。まだ恩返しも出来ていないのにご両親やおじいさんの所には逝かせないよ」
『お二人共……ふふっ』
高杉/神威「A……?」
『ボクがお二人を置いて逝くはずないじゃないですか。貴方達がボクを必要としてくれるろうにボクもお二人が必要ですもん』
高杉/神威「……っ」
『だから、こんな所では消えませんよ。何があってもどんな事があっても晋助さんと神威さんと友達は辞めませんよ。ボクも護ってみせますよ』
高杉/神威「A……っ/////(キュウンン/////)」
高杉/神威(ヤダ、イケメン)
高杉 「そろそろ俺達は準備がある為船に戻るな」
神威「もうそんな時間?そういやAは何時位に船に来るんだい?」
『六時位ですね』
高杉「六時か。俺が言うのもなんだが、変な奴には気を付けろよ」
神威「何かあったらすぐに連絡するんだよ?まぁ、君が隠し通してても無駄だけどね」
『???』
神威「それじゃあ(ギュウ…)」
『ひゃあ////』
神威さんは別れの際にAを抱き寄せた。
神威「俺はいつでも君の味方だから……、忘れないでいて」
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作者名:未来 | 作成日時:2020年2月5日 21時