夜兎族の少年は戦闘を望まない (ページ14)

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第十三訓ページ14

Aは近藤さんが泣くので抱きしめたまま頭を撫でた。

土方「A、食堂で一緒に飯食うか？腹減っているだろ？」

『あ……、そういえば朝から忙しくてご飯食べれていないんでした』

沖田「夜兎族なのに食べてなくても平気なんですかィ？チャイナやチンピラシータは恐ろしいぐらい大食いですぜィ｣

『ボクはあまり体力を使わないので他の夜兎族の人達と比べたらかなりの少食なんです』

土方/沖田/近藤「いやいや！！かなり体力使ってんだろーが！！あれに！！」

土方さん達は布団の傍に置いてある300㌧もある日傘を指さした。

『σ(∵`)？』

近藤「どうやらAくんには重たいとは感じないらしい……」

沖田「それはそうと早く食堂に行きやしょう。朝から飯食ってねェと腹空いていやすよねィ」

『はい。とてもお腹空いています』

近藤「よし！じゃあ行くか！おじさんが飯を奢ってやる！」

『でもボクお金ありますよ？』

(元気になったみたいだネ)

元気になり立ち上がった近藤さんにAは申し訳無さそうに言った。

近藤「俺は今ものすごく機嫌が良いんだ。だからAくんに何かしてやりたいと思ってな」

『……ありがとうございます！近藤さん！嬉しいです！！』

近藤「/////////……っ！Aくーーん！！！君って子はーーー！！！」

『わわっ！！？』

近藤さんは体当たりな感じでAに抱き着くがAは平気で受け止めた。

『あの、土方さん、すみませんが日傘と木刀をここに置かさせて貰っても良いですか？』

土方「ああ。もちろん」

『ありがとうございます』

土方「///////」

土方さんはAの嬉しそうな笑顔を直視し顔を真っ赤にする。

『あ……、後、土方さんと沖田さん』

土方「ん？」

沖田「何ですかィ？A？」

『その……、さっきはありがとうございました。お2人のおかげで色んなモヤモヤが消えてとてもスッキリしました。ですからまたお礼しますから考えといて下さいね』

土方/沖田「……」

土方(A……、お前って奴は……、感謝するのは俺達の方なのに……人が良すぎる……。まぁ……、そこが好きなんだが……)

沖田(A……、あんたってお人ァ……、感謝するのは俺達の方なんでさァ……人が良すぎやすぜィ……。まァ……、そこが好きなんでさァ……)