第九訓 ページ10
Aは沖田さん達の優しさに涙が溢れて止まらない。
土方「酷い奴等だな……。こんな優しくて良い奴を放っておくなんて……」
沖田「俺ァアンタみたいな奴、好きですぜィ。むしろ友達になりたいぐらいでさァ……」
土方/沖田(本当は恋愛感情としてAが好きになったけれどAを混乱させるわけにはいかないから今は言えねェ……)
Aは泣き疲れてウトウトしている。
沖田「A、寝てても良いですぜィ?」
眠たそうにするAを沖田さんは抱っこしてそのままパトカーに乗り膝の上にAを座らせ眠れるように優しく抱きしめ背中をさすった。
その隣に土方さんも座り自分の制服のジャケットを脱ぎAが寒い思いをしないように体に掛けた。
土方「てめェが人に優しくするなんて珍しいな。どーゆう風のふきまわしだ?」
沖田「それァ土方さんもでしょう?」
土方「それは……//////」
沖田さんに言われて土方さんが煙草を吸いながら顔を赤くする。
沖田「俺ァとにかくAが気に入ったんでさァ。こんな良い奴、滅多にいやせんぜィ」
土方「……確かにな。でもAはモテるだろう……」
沖田「まァ……、万事屋の連中も姐さんも高杉もチンピラシータもそして街の住民もAに惚れていやすぜィ。見た目が女みてェですからねィ」
土方「確かに女顔だな」
土方さんはよしよしとAの頭を優しく撫でた。
土方「なぁ、お前はAを真選組に入れたいと思うか?」
沖田「当たり前でさァ。でも万事屋もきっとAを誘いやすぜィ」
土方「確かに万事屋の連中なら誘いそうだな……」
土方/沖田(一体どうしたら……)
土方さんと沖田さんがAが真選組に入隊してくれないかと考えていると『特別警察・真選組屯所』に着いた。
近藤さん、山崎さんは土方さんと沖田さんの話を聞こうと会議室に集まった。
そして攘夷志士達は他の隊員が取り調べを行なう為、取調室に連れて行った。
Aはというと土方さんの部屋に土方さんが敷いてくれた布団で眠り彼の傍には真選組・三番隊隊長の斉藤終さんが心配そうに見ていた。
近藤「そうだったのか……。Aくんにそんな辛い過去が……」
土方「あぁ……、泣き方もものすごく苦しそうだった……。それ程我慢していたみたいだ」
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作者名:白雪 | 作成日時:2019年9月5日 20時