【HQ】今日からイケメン妖怪達と暮らすことになりました

Apparition and Shrine Maidenﾟ++ﾟ17 ページ21

『ずっと…ずっと騙してたってこと？何のために…？』




澪奈｢それは…｣




言いずらそうにして俯いた澪姉を撫でて、私が言うわ、と微笑む母さん






柚葉｢私は人間だって言ったわよね？
私の姉さんなの…貴方のお母さんは。


姉さんが行方不明になる前に…何かあったら私の子供を預かって。って言いに来たのよ
だから貴方は今ここに居る｣






『私の…本当の母さんは…あの本に載っていた“静”さん…？』




柚葉｢!!知っていたのね

私の生まれた街では妖は恐れられていてね。怒りを沈めるため、っていう名目で1人巫女を生贄として差し出してたの。
それに、姉さんは選ばれてしまった。力が…誰よりも強かったから

そのまま姉さんは妖の世界に連れていかれた。
でも、1度…帰ってきたの。その時に妖は悪いものばっかじゃないって聞いた。そして、もう姉さんの横には誠さんと…貴方がいた。
まだ小さい貴方と…幸せそうに笑っていたわ｣





そんなに幸せそうだったのなら…なんで行方不明になるのさ…



その私の疑問に気づいたのか、母さんは答えを出してくれる






柚葉｢…とある子のね、力が暴走しちゃったの
その子の暴走で、街がほとんど壊れてしまった。
…私は、その時には宗二さんと出会ってたからそっちの世界に行けた。姉さんとの約束を守るためにそっちの世界に行って、この目で見たのよ


そこには何も無かった。
ただ、灰が積もっただけの空間だった

そこにポツリと座り込んでいたのが貴方。
そして私たちが連れて帰った｣







『…母さんと、父さんは…どこに』





柚葉｢わからない。
ただ暫くして分かったことは、貴方のあっちで過ごした記憶が消えていたこと、姉さん達が行方不明になっていたことだけ｣






『その子の…』






菅原｢…A？｣








『その子の暴走がなければ…私は本当の母さん達と暮らせていたの…？』




その子さえ…居なければ…!!!!!!!





澪奈｢!!!!A!!｣

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