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24話 ページ27

《モトキside》


Aちゃんを送り出した後、すぐにシルクがやってきた。


「おい、モトキ。さっきそこでAちゃんに会ったぞ!?
…どういうことだぁ〜?」


ぺけもそうだったけど、どうしてうちのメンバーは恋愛沙汰になると途端に思春期の男子高校生のようになるのだろうか。


「少なくとも、シルクが思ってるような関係とかそういう感情はないよ。」


まぁちょっと、昨日のことはグレーゾーンな気もするけど、彼女には天月さんがいるし。

…諦める可能性も出てきたのだが。



そもそも俺がAちゃんに対してそういう感情を持っていない。……………………はず。



なんというか、この気持ちは恋愛のそれとは違う気がするんだ。


「ふ〜ん、そっか。
ま、でも確かにAちゃんは天月さんのこと好きそうだったしな〜

だったら尚更なんでお前の家にAちゃんがいたんだ?」


俺の返答を聞き、どこかつまらなそうにシルクが問いかける。

察しのいいシルクはやはりAちゃんの想いに気付いていたらしい。


俺はあらぬ誤解を生まないためにもシルクに昨日のことを話した。

もちろん、一部を除いて。



「なるほどな。本当にそりゃあ昔のモトキだな。俺もAちゃん見ててずっと誰かに似てるな〜って思ってたんだよ。」


「だよなー。だからなんか放っておけなくて。
俺みたいになる前に助けてあげたいんだよね。」


昔の俺も彼女と一緒だった。

『大丈夫』と言い続けて、誰にも頼らず重荷を積み上げすぎて、ついには音を立てて崩れ落ちた。


キャパシティをオーバーした俺が取った手段は、「他人との一切の連絡を断つ」こと。


所謂、失踪だった。



表向きには引っ越したからということになっているこの話は、シルクにしかしていないもの。


だから、彼女のことは壊れる前に救いたいんだ。







______________

※モトキさんの過去は完全に作者の捏造です。
万が一にでもご本人様に迷惑をかけるような行為はしないでください。

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設定タグ:Fischer's , モトキ , フィッシャーズ   
作品ジャンル:恋愛
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もきたん - 星の数が足りない〜ポチポチポチポチ (2020年9月13日 10時) (レス) id: 0ceb3868db (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - LINEのところの吹き出しってどうやりますか?私も登校しているのですが、やり方が分からなくて…教えてください!この作品大好きです! (2019年10月25日 20時) (レス) id: bda2441edd (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 一気読みてしまいました…笑素晴らしいお話でした!!!天月くん視点の話も見てみたいです! (2019年9月25日 20時) (レス) id: 4a658d8cff (このIDを非表示/違反報告)
ここぐみ - 付き合ってからの二人が気になる! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 08670c7dca (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - 付き合ってからの2人、気になります!お時間があれば、ぜひ作ってください(´∀`)次回作も楽しみにしてます(*^^*) (2019年9月3日 21時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:來(らい) | 作成日時:2019年8月13日 2時

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