先輩は片足手纏い【男主】

14＿ ページ15

『あーあ、お前らの所為だ〜…。』
五条｢さっせーん。｣
夏油｢反省してまーす。｣
家入｢先輩これあげるから許して。｣
『よし家入以外義足で踵落としな。』
五条｢マジで反省してます、すいませんでした。｣
『許さねぇからな！！！』

無事夜蛾センから拳骨を貰い、歌舞伎揚げくれた家入以外殴ってやろうかと思った。

五条｢そういやさ、先輩ってさ｣
『ん？』
五条｢何の為に呪術師目指してんの？｣
夏油｢今聞くんだ。｣
五条｢今聞いた。｣
家入｢これだから空気の読めない男は。｣
五条｢空気読んだろ。｣
夏油｢どこがだ…。｣


空気を読む、という意味を知らなそうな五条に問い掛けられた言葉は俺を軽く混乱させた。

『そういや俺、なんで呪術師目指してんだろ…。』
夏油｢目標とかないんですか？｣
『特級目指しても良いけど別に今の収入で間に合ってるしな。』
家入｢無欲ぶってる？｣
『まさか。』

別に欲しいものもないし、と付け足せばつまんな！と言われた。
やっぱ五条だけは殴ろう。

『…まぁでも、1つ理由を上げるとしたら』
五条｢お？｣
『お前らを泣かせない為、かな？』

シーン、とその場が嘘のように静まり返った。
なんだよさっきまでのバカ騒ぎは、そんなに理由変だったか？

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