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Story36 ページ37

貴「慧!け、い!」


何度も何度も名前を呼びながら泣き続けている。


貴「け、い……」


名前を呼び始めて何度目か


慧「し……ほ……」



『A』
確かに慧の声でそう聞こえた。


私が急いで慧の方を見ると、
酸素マスクの奥にうっすらと見える慧の口が


ゆっくりと慧の口が動いていた。


貴「慧……!」




慧「し、ほ……。楽し、かった、よ……。今ま、であり、が……と……」


貴「何で、そんな……。お別れみたいな言い方しないでよ……。」


私がそう言うと慧は少し口角を上げ、笑顔を作った。



慧「リビ、ングの、引き出、しに……手紙、が入っ、てる、から……。俺が、いなく、なってから……読んで、ね……」


いなくなってから……?



貴「慧は、いなくならないよね?死んだりしないよね?慧……!」


慧は黙って目を閉じて


貴「慧……。慧……!」



それから言葉を発さなかった。

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山田涼介


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凛花(プロフ) - なみさん» そんなお言葉を頂けたのは初めてで、光栄です!ありがとうございます(*^^*) (2020年1月3日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
なみ - これまで読んだうらつく小説の中で、涙が出たのは初めてでした。ありがとう。 (2020年1月3日 2時) (レス) id: 23d74d7694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛花 | 作成日時:2019年8月6日 15時

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