永遠に続く愛を[ポケモン短編集]

カルム [傷つくならば] ページ3

私の幼馴染であるカルムは、まさに王子様

ポケモンバトルの腕は、ピカイチで数年前、チャンピオンに就任してからずっと、その座を守り抜いている
それに顔もスタイルも良い
いつもは、クールだけど優しさや仲間を思う気持ちは人一倍強い、、、

と、まあ完璧な男の子
当然モテる

街中を歩けば、黄色い悲鳴
この前は、カルムと会えて嬉しさのあまり、号泣していた女の子も居たぐらい


そして、今はカルムとお菓子作りをしている
もうすぐでバレンタインで、日頃の感謝を込めてカルムにチョコを渡したいと思ったんだけど、、、

どうも昔から不器用で、、、挑戦しては、失敗の繰り返し
指が傷だらけになっていくのを、心配したのか
カルムが凄い形相で、問い詰めて来た


正直に話したら、凄い驚いた顔してた
そしたら、生気のない目で

「俺も手伝う」
なんて言うから、怖くて頷いてしまった
せっかくなら、サプライズが良かった、、、

そんな事をボーッと考えていると


「いｯ、、、た、っ」

うっかり、包丁で指を切ってしまった
そういえば、怪我したらカルムを呼べって言われたっけ？






「カルム、ちょっといい？」

「どうしたんだ？」


「さっき、指切っちゃって、、、」

「ｯ！？」

私がそう言うと、カルムの顔色がみるみる変わっていった
そこまで深い傷でもないのに、、、それとも、体調でも悪いのかな？


「か、カルム？大丈夫、？」

「！あっ、いや、、、何でも無い

、、、絆創膏取ってくる」


「うん、、、」


珍しい、、、あんなに元気がないのは、今まで見た事がない

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