【鬼滅の刃】腐女子の私は、悶えていたら転生した。

46の腐 ページ48

急に静かになり微動だにしない善ちゃん


『……』


ちょっ、いつまで胸に顔を埋めるつもりなの？？え？？ちょっと？？え？？えぇ？？


胸を他人から触られた事が一切ない私はこの状況に、困惑しまくっていた。しかもその他人に当てはまっているのは色んな意味での推し

(というか特別な何かが無い限り触られる事はないはずだ……そう…皆は破廉恥)



身体は沸騰するように暑くなり、心臓は“ドキドキ”のような生ぬるい音ではなく深くドス黒い音が全身に響く

1回1回の鼓動が心臓を酷く締め付け、痛い




私の恋愛経験のなさを何回説明させる気？？ねぇ？…いやまぁ、ついさっきイケメンさんと抱擁と股ドンは体験してしまいましたけど……あれは！！立て続けに起きすぎて実感湧かんのでノーカウントで！……それはそれでなんかいや！……忘れろ！！！てゆーか、朝ごはん食べたっけ？！うん！食べた！知らんけど！




と、自分でも何言ってるのか分からなくなってきたその時

善ちゃんが現れた方向から2人の足音が薄く聴こえた


『……』


なんで2人って分かったんだろ…


もうその頃には心臓(胸)の痛さで意識が浅くなっていた

何かを考える気力もない



最後に視界から緑と黒の色がちらつき、それと同時に耳から“猪突猛進”の言葉が聞き取れた所で私の記憶は途絶えた






こんな事で意識を無くす奴があるか、と思う人は多いだろう


そんな人達に私は言いたい


そんなこと言うんだったら体験してみろやボケ、と


恋愛経験(男性経験)がマジでない、全然ない、一切ない、カスほどもない私がこの1日…いや、数時間の間に何度もそれらを体験した(なんと相手は鬼滅の刃の推し達)

さらに言えばリアル腐の現場という神過ぎる場所に居合わせた



心臓の負担は計り知れないのです

血管のどこかは破裂してもおかしくないのです


私を舐めないでください



これが乙女進行の恐怖なのです



許してね





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しのぶ「過剰なストレスでの過労ですね、お二人共」



炭治郎「…そうですか」


伊之助「なんだ！！そんな事か！！この俺様を驚かせやがって！！」



3人が見つめた先は各ベッドに横たわったAと善逸

無表情で眠るAとは裏腹に、両鼻に紙(ティッシュみたいな)をさしている善逸はにへにへと笑っていた(口呼吸)


こうなった原因を知る3人は蔑むような心持ちで善逸を見ていた(しのぶは2人から説明を受けた)

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