【鬼滅の刃】腐女子の私は、悶えていたら転生した。

36の腐 ページ38

天元「お前が泣くなんていつぶりだろうな」




なぜか私は天元様の腕の中にいた


天元様は道の壁に背を預けて座っていて、向き合う状態で私を抱き締めていた


私の肩にはあの顔面が乗っかってる





っあ、めっちゃいい匂いっす

あと、すっげぇガタイ良いっす

そんで、顔がめっちゃ良いっす

すっごいイケメン……






じゃなくて！！


なんで私、抱き締められてるの？

この特等席は善ちゃんのだよね……？


ん？？？(困惑)







いつの間にか流れていたあの涙は、秒で引っ込んだ




天元「お？泣き止んだのか？早ぇな。ハハ」



『………ｳ…ン』



天元「派手に裏返ってるぞ？」



『…うっ、…ｻｲ…で、ｽ』




天元様の優しい声色が心に響いた

天元様は温かくて、大きくて、すごく落ち着く



うわｯまた泣きそｯ




自然に私の手は拳を作っていた




しかしそれはスルリと私の指に絡めた天元様の手によってすぐに崩れた




天元「我慢するな。お前はいつも我慢ばっかりじゃねぇか」





肩に置かれていたあのイケメソな顔面はいつの間にかすぐ目の前にあり、


薄みがかった天元様の赤の瞳には知らない涙目の美女が映っていた





誰！？そんでもって近っ！！めっちゃ近い！！近すぎる！！



心臓の音が強く速くなるのが分かった

ドキドキやばい！！！心臓痛い！！





とりあえず離せ！！遠くなれ！！天元様！！このままじゃ私は乙女になってしまう！！それで良いのか！！それでも良いのか！！


私ぃ！！天元様には善ちゃんという決まった婚約者が居るではないか！！嫁に美女3人もいる！！私は論外だ！！乙女進行を止めろぉ！！！






『ﾜたｼ、……だい、ｼﾞｮｳ…ぶ、ﾃﾞす』




とりあえず顔を逸らす

肩を押して離れようと思ったが、手は天元様の手で塞がれていたので無理だった

ゴツゴツ(努力の証)！デカい！温かい！(手のこと)




泣いた後に喋るのはきついのですよ！！さぁ！！離せ！！精一杯の抵抗なんだから！！





天元「こっちを向け」


『……ぃや、ﾃﾞす』


天元「早く」


『……むﾘ…』




ガン見するなよぉ！！！居た堪らないじゃないか！！イケメンにこんなに見つめられるなんて初めてなんだから！！つか普通ねぇよ！！こんな体験！！


あとさっきから心臓うっさい！！！耳から出るつもりかっての！！乙女進行中だよこれぇ！！










天元「……お前は本当に大丈夫なのか？」




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むずかしぃ〜

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