【d!】85%の敬愛 (ページ22)

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入るや否やベッドに勢いよく座った彼。
どこか楽しそうな口調で語り始める。

｢いやァー、さすがに甘かったよな？グルッぺンがバレへんバレへん言うから俺も納得しとったけどやっぱなんも知らん奴でも気付くよなァ…嗚呼、ソレについては気にせんでええで♡お客サンのコトは沢山知っておかな勿体ないもんな？ひひ、壊そうとしても無駄やで？非力なAチャンには壊せないやろから………ほんとはほんとはずっと一緒にいてこの目でこの腕でAちゃんのこと監視したいところなんやけどな？彼奴らがダメって言うねん…ア、でもでも！心配せんでも俺が護ったるし迎えに行ったるから安心しといてナ♡｣

後になるにつれて早口になり甲高く変わっていくゾムさんの声は、どこか狂気を感じることができた

｢首のキズ、痕残るやろか？まァ残らなかったらもっと深い深い何かを刻み込んだればいいだけや……ンー何がええんやろか｣

完全に自分の世界に浸ってしまっている彼の対応に困っていると、もう1人来客が訪ねてきた。

｢ええ、ゾムさんはやいな……俺も急いで来たつもりやったんやけど…！さっき2人で抜け駆けはなしやって話したやんかぁ｣

紅茶の香りが鼻をくすぐる。
ゾムさんに少しご立腹の様子を見せる彼は、エーミールさんだろう。

『ちゃんと話すのは初めてですかね？来てくれてありがとうございます』

｢チッ、折角2人きりやったのに…な〜A〜？｣

｢手出したら怒られるってゾムさんも知っとるやろ…ってえあ、お礼なんて要らんよ？！｣

私が会釈したのに気付くと、彼もあたふたしながら会釈を返してくれた。
会話するのに慣れていないのか人見知りなのか異性への耐性がないのか、どこかぎこちない仕草が伺える。
なにはともあれゾムさんと2人きりの状況が終わって良かった。あまりゾムさんには良い印象が無いと言えば言い過ぎになるのだが、ゾムさんの行動に納得できた節が無いので少し警戒している。
エーミールさんはというと、私とゾムさんから少し離れた場所にちょこんと座り、ちらちらと私の方を見てくるのであった。

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【祝】テスト終わりました【祝】
超久々の更新故、色々変な点が目立つかもです…いやぁすみません

今迄は平和な話が多かったかもしれませんが、最初に言った通り“歪み愛組織”なので耐性の無い方、お気をつけあそばせ。

正直ここから始まるようなもんです。
彼等の本性をどんどん見せていきますので、どうかお付き合い下さいな