弍 ページ3
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『今日は子供達も来ないようだなぁ』
広い出雲邸で刀の手入れをしながらふと思い出す
珍しく屋敷が静かだと
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『…えっえっ、なにこれ』
キラッと光るものを視界の端に捉え、
縁側を見やると
夕焼けに染まる氷人形がお辞儀をしていた
『人形…？』
どういうカラクリなんだ？
キラキラした繊細な作りの氷でできた人形は
私の前で舞を踊り出した
『えええー！すごいすごい』
ちょっと怖いが、敵意が無さそうなのでとりあえず見守っていれば人形は舞を踊ったらまたお辞儀をして庭に出ていき屋敷の壁を飛び越えて去っていった
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『わぁ、、なんだったんだ？？』
誰がどう操ってるのかが気になるも
純粋に楽しんで見てしまった
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そしてこの日を境に、夕暮れ時に私が1人でいるのを見計らったかのように氷人形が私の元に訪れるようになった
『ねぇ、貴女を操ってる人はどうして屋敷に入ってこないの？』
氷人形に問いても、返事は返ってこなかった
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『照れ屋さんなのかい？』とクスッと笑えば
氷人形は私の左手に接吻をした
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『ってなことが最近よく起こってね〜』
炭治郎「それは、不思議だ…」
善逸「え、それ鬼の血鬼術とかじゃねえの」
機能回復訓練中の炭治郎と
訓練をサボり中の善逸、伊之助に最近の出来事を話しに行くのは週1.2の日課だ
一緒になって「不思議だ」と唸る炭治郎に
「鬼だろそれ、怪しすぎるだろ、柱なのになんでそんなに鈍感なの」と静かに突っ込んでくる善逸
「腹減った」と話を聞いていない伊之助
三者三様の反応を楽しんで
『血鬼術だとしたら、今まで見た中で1番綺麗で優しいなぁ』と呟いた
炭治郎はそんな私を見て
「Aさんはその氷人形が現れるのを待っているんですね」
と笑いかけてくれた
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パラカズ(プロフ) - 素敵すぎる作品でした。今まで童磨は嫌いてましたが本編を読んで一気に好きになりました。ありがとうございます (2022年7月19日 19時) (
レス) @page43 id: baf67f2e39 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 素敵な作品でしたね！次の作品も期待してます！煉獄さんも良いけど、童磨とも結ばれてほしかったけど、煉獄さんの想いに感動です！ (2021年3月10日 13時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 感動しました！楽しかったです！ (2021年3月10日 12時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - あの、、とてもとても素晴らしい作品をありがとうございました…！泣きそうになりながら一話一話噛み締めて読みました…こんな素敵な作品に出会えて幸せです…！完結おめでとうございます！ (2020年11月30日 23時) (レス) id: 86023f8af9 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。 (2020年11月30日 21時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でんでん x他1人 | 作成日時：2020年11月23日 12時
