童歌 弍 (完結)

拾漆 ページ18

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善逸 side





煉獄「竈門少年、猪頭少年、黄色い少年。もっともっと成長しろ。そして…

今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺達は信じる。君たちを信じる」




流石に私達この身体じゃ柱としてやっていけないかもね〜
と茶化すようにいつも以上にヘラヘラするAの身体は痛々しかった




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俺が煉獄さんを初めて見たのは


深い眠りにつく傷だらけのAを見舞いに来た姿だった




真っ直ぐな性格にはっきりした言動と

Aの回復を待ち遠しそうに見守る強い瞳




胡蝶「いつになったら気持ちを伝えるんですか？」


煉獄「よもや」




何より印象的だったのが熱く燃える恋慕の音








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行きの列車内でいざ2人が並ぶ姿を見れば



それは煉獄さんの完全なる一方通行の感情だった







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でも今



死闘を終え並んで笑いあう2人は



長年連れ去った夫婦のような



静かな愛情と、何にも勝るお互いへの信頼の音がした






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煉獄「竈門少年、俺は君の妹を信じる」


『禰豆子を鬼殺隊の一員として認めるよ、おめでとう』



Aは血の流れる口角を上げて笑い、炭治郎の頭をぐしゃぐしゃと撫で


そのまま力尽きたように腕を落とした




炭治郎「A？！」




煉獄「案ずるな…A…は、死なない」




彼女は誰にも死なせない




そう続けようとしたのだろう


煉獄さんはまるでAを追いかけるように深い眠りに落ちていった




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