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33話 ページ34

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『ただいま…』





実家へ着くと
母親が目を丸くして玄関を開けてくれた。





「どうしたの?」



『しばらくうちにいていい?』





靴を脱いで、家の中へ入りながら
母親に言うと
いいけど…いつまで?
と、聞かれた。



『ん〜…2月まで。』




2月になれば
一也は冬季キャンプに行く。
それから部屋に戻れば
会わないだろう。



一也は、正月だからと言って
実家に帰って来るタイプでもないし
実家が隣同士でも、
多分実家が一番安全だ。





「大学は?うちから通うの?」





『うん。…優志は?』





部屋にいるわよ。
と、言われて
母親に生返事を返して優志の部屋に向かった。






『優志?』



ノックもせずにドアを開けると
ベッドで横になりながら
漫画を読む弟がいた。





「うわっ!姉ちゃん?!
ノックぐらいしろよな!!」




そんなことを言いながら
慌てて身体を起こす優志に
お構い無しに
自分の要件を伝えた。




『あのさ、私の家から
荷物持って来て欲しいんだけど?』




「はぁ??」



自分で行けよと言わんばかりの態度に
姉の権力を振りかざし
文句を言わさない様に威圧した。





『クローゼットに
あんたのプロ入り祝いもあるから
持ってきて!』




「なんで俺が…」




理由を言わない私はズルいが
今、優志にすら
別れた話しをするのは気が思い。





持って来るものを
紙に書いて
お願いね!
と、優志の部屋を後にした。






先程から何度も震える携帯の画面を見て
唇を噛み締め
なり終わるのを待たずに
ポケットへとしまった。









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メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

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