愛を唄おう (ページ4)

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運命ってやつ？　side銀太ページ4

「社長、ちょっと外行ってくるわ」

その日から毎日、あのスーパーに通うようになった。

あん時買い物袋持ってたし、何回か行けば会えるかなっていう単純な考え。

そうやって、1週間は経った。

全然会えない。

そんなにでかいスーパーじゃないから、すぐ会えると思ったんだけどなぁ…

うまくいかねぇな。

あー！あん時、連絡先くらい聞いときゃよかったなぁ！

「あ！キラキラのお兄ちゃんや！」

え？

「あ、ちょっと、晴！」

おいおいおい、嘘だろ？！

「お兄ちゃーん！」

「うぉっ！お前、この前の！」

「すいませんっ！って、あれ？この前の…」

まじかよ、まじかよ！

俺、まじラッキーじゃね？！奇跡じゃね？！てか、むしろ運命じゃね？！

うはぁ、やべぇ…

やっぱりすげぇタイプだ。

「もう、走ったら危ないやろ？」

「だってね、だって、またお兄ちゃんと遊びたいんやもん」

今なら、連絡先聞いても変じゃねぇよな？

「あの」

「あ、ごめんなさい。ほら、晴。お兄ちゃんにバイバイするよ」

「やだやだ！お兄ちゃんと遊ぶもん！」

「いや、いいっすよ全然！…買い物、終わってないっすよね？」

「あ、はい」

「こっちで遊んどくんで、行ってきていいですよ」

「え？でも…」

「大丈夫っす！安心して下さい」

「まま、だいじょーぶよ。僕いい子で待っとくけん」

ボウズの言葉に、彼女は渋々頷いた。

「あの、電話番号だけ聞いてもいいですか？何かあった時のために」

「あ！はい！いいっすよ！あ、LINEでもいいですか？」

「はい」

うぉー！ラッキー！まじで俺ついてんじゃん！