紅一点？いや、男やけど (ページ24)

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どれくらい、立ちすくんでいたのだろう。

周りを通り過ぎる人たちが不思議そうに俺を見ているのがわかった。

広場のど真ん中、男が1人クリスマスツリーを見上げながら立ちすくんでいるのだ。

注目しない方がおかしいか。

コンと音がして、何かが地面に落ちた。

プレゼントだ。俺が、この日の為にバイトして貯めたお金で買ったネックレス。

高かったんやけどなぁ…もう意味ねぇや…

男「お？ねぇねぇ、お姉さん！そんなとこでうずくまってどうしたん？暇なんやったらさ、俺らと遊び行かん？いいとこ知っとるんよ」

あー、クソだ。

チ○コから体が生えてきとうクソどもが。

脳みそチ○コに支配されて男と女の区別もつかんのかいや？

「触んな、汚ねぇ」

男「え…おとこ……？」

唖然としているチ○コ野郎の鳩尾に1発喰らわせて、ようやくその場を立ち去った。

どうやったのかは覚えとらんけど、気づいたら事務所の前に立っとった。

手元にしっかりと握られたネックレスの箱に嫌気がさす。

「どうすんねん、これ」

とりあえず玄関開けて、中へ。

相変わらずの汚ねぇ事務所。これ誰が片付けると？

と、まずここでイラつく。

次に、呑気に床で寝そべってる社長、脇、銀太。

あぁ、こいつら、、まじで…

「片付けねぇんすか？」

社「んー…今無理やけん、、Aやって」

寝ぼけ海鼠で言う社長。

俺はゆっくりと深呼吸した。