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ふぉ「Aちゃーん。俺と行こーぜ」
「ちゃんって言うな」
絃歩は昔からそうだ。何かにつけて俺をちゃん呼びしてくる。クソウゼェ。
昔はこいつの方が女みてぇだったのに。
ちゃっかり男前になりやがって…解せん…
ぜってぇ俺の方が腹筋あんのに。
ふぉ「とりあえず俺のモンスターだけ買って帰ればいいけん」
「お前、クソやろ。てか行くなら自分で買えよ」
ふぉ「奢ってくれるんやろ?」
「年下に奢られるとか恥ずかしくないん?」
ふぉ「先輩に使われてこその後輩だろーが」
こいつに聞いた俺がバカだった。
迷う事なく助手席に乗った絃歩をのせて、近くのコンビニまで車を走らせる。
「はーい、到着」
ふぉ「んじゃ、煙草吸っとくわ。買い物よろしく」
「まじで何しにきたん?」
ゲラゲラと笑いながら、喫煙所に歩いて行く絃歩に小さく中指を立てた。
りゅーのゴム、絃歩のモンスター、脇のたまご。
脇のたまごってウケんな(笑)
レジに向かい、銀のタバコを頼む。
「金まる一箱お願いします」
店員「はい?」
「あー、えっと、、6番1つ」
店員「はい、年齢確認できるものはございますか?」
「はい」
この作業も手慣れたもんだ。
「すいません、9番もお願いします」
久しぶりに吸おう。
店員「はい」
つーかこのオッサン、絶対俺のこと女だと思ってるよな。慣れたくねぇけど、慣れちまったな。ベタベタ触ってくるのとか。
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作者名:天ヶ崎音 | 作成日時:2022年11月28日 23時