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「なんでそういうとこだけ消極的なん?!早く行かんと、何も変わらんやろ!」





「ふぉい、行ってこい」





社長が真剣な目で俺に言った。



「すぐ、戻ってきます」






頭を下げて、事務所を出た。


















「Aさん!」


見つけた。



俺の大好きな人。



唯一無二の人。





どうかもう一度、俺を見て。






「ふぉい君?!どうしたん?」



「俺、やっぱ嫌や。ねぇ、俺のとこからいなくならんで」




ガキだと笑われてもいい。どう思われたって、Aさんの側にいたい。







「俺、Aさんが好き。愛しとる」





「え?」








そりゃ、知らねぇよな。


俺、上手く隠せてたんだな。



「…ごめん、気づけんくて」




「いや、いいんすよ。Aさんが、社長の事好きな事わかってたんで。



言うつもりも無かったし」





「うん」









「でも、俺諦めきれん。まだAさんが好きやし、付き合いたい。







俺と、付き合ってくれませんか?」





Aさん、困ってんだろうな。


困らせたく無かったんだけどな。






「…ありがとう。私のこと好きになってくれて。けど、ごめん。



私まだ、しゅんちゃんの事好きなんよ。それなのに、ふぉい君の気持ちに応える事はできん。






それに、みんなはこれからもっともっと、大きくなる。そん時、私はふぉい君の邪魔になるかもしれん。



私さ、しゅんちゃんだけやなくて、みんなの事も大好きやし、応援しとる。



やから、ごめんね」




「聞いてくれて、ありがとうございます。Aさんも、夢叶えて下さいよ。




俺、Aさんにメイクしてもらうのすげぇ好きなんすよ。



いつか、有名になったAさん呼べるくらい、でっかくなりますから」




「ふぉい君ならできるよ。楽しみにしとく。私も、頑張るよ」











ありがとう、Aさん。



さようなら、俺の愛する人。

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なる - 久しぶりに泣きました!こんなに良い作品を作ってもらってほんとに感謝です、、!ありがとうございます! (2023年1月27日 21時) (レス) @page33 id: 0a17aac8c4 (このIDを非表示/違反報告)
コットン - 毎日更新してくださりありがとうございます!次のお話も待ってるよ(о´∀`о) (2022年11月13日 9時) (レス) @page33 id: cdf631467a (このIDを非表示/違反報告)
サママリネ - めちゃ良かったです! 次のお話も楽しみにしてます✨ 更新頑張ってください❤️‍🔥 (2022年11月13日 8時) (レス) @page33 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天ヶ崎音 | 作成日時:2022年10月30日 23時

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