貴方は何者……？［2］〈Ren.N〉 (ページ45)

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廉side

空港に着いてしまった

Aのプライベートジェットはあと15分で離陸する

「あ～、もう寂しいわぁ～

やっぱ行くのやめへん？」

『何言ってんの笑冗談でしょ？』

いや、冗談ちゃうけどな…

『…ねぇ、廉』

そう言って、Aが抱きついてきた

「…珍しいやん、どうしたん？」

『…ううん、離陸する前に、廉にギューってしたかっただけ笑』

…可愛ええこと言うやん

「そう言うと、離れられなくなるからやめてや…」

『だね笑』

すると、アナウンスが鳴る

〈神楽岡A様…ジェットにお乗り下さい〉

『…行かなきゃ』

「浮気すんなよ？笑」

『…私に、廉以上に素敵な人なんて現れないよ』

…おかしい

Aがおかしい

『…廉、ずっと、私の彼氏でいてね？』

「当たり前やん！」

『…じゃあ、もう行くね』

待って、行かんといて

そういう思いで、俺はAにアメリカへ行く前の最後のキスをAの唇に落とした

『…ありがと！大好きだよ！

…またね！』

そう言って、Aは行ってしまった

「…よし、俺も戻るか！」

そうして、俺はAのリムジンに戻った

「…お帰りなさいませ、永瀬様」

何故か運転手さんの表情が曇っている

空を見ると、Aの乗っているジェットが空を飛んでいる

「…永瀬様、実はお嬢様からこのようなものをお預かりしております」

すると、運転手さんは、一通の手紙を差し出した

〈廉へ

これを読んでいるってことは、私はもうアメリカに行ったんだね

最後まで平然としていられたか心配です笑

私、廉には帰ってこられるって言ったけど、そんなの嘘

アメリカの本社で社長を務めるから、多分帰れないと思う

廉に会えなくなるのは、すっごく寂しいけど、二年って言うのは本当

だから、待ってて欲しい

こんな嘘つき女でもいいよって言うならだけどね笑

日本にいた時は、廉たちのことを色んな意味で支えたから、私も支えて欲しいな～？なんてね笑

絶対に帰ってくるから

大好__よ

Aより〉

「…ｯ……なんでっ、A…ｯ」

最後の文字読めへんよ…元から消えてたやん……

「永瀬様、これはお嬢様から口止めされていたのですが…」

…なんや、隠し事か？

「メンバーの皆さんの元を立つ時先に待ってと言われたと思いますが…実は、平野様がA様に思いを告げておられました」

…え？