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ーーー


『あっ、茜!』



茜「あ、A〜〜!もう、急に居なくなるんだから!」



『ごめんごめん』



まふくんと別れて数分後、LINEに入った茜からの大量のメッセージに気がついた私は急いで返事を返した。

すると、ぱっとすぐについた既読と、かかってきた通話で私たちは再び合流することに成功した。

しかしまぁ、気になるよなぁ。大分聞きにくそうにしているが、彼女の様子を見るに大方まふくんの事が気になっているだろう。

会いたくないからと逃げたくせに、人混みに囲まれて困っている彼を唇をかみ締めながら助けに行ったのだから驚いただろうし、不思議にも思っただろう。

だって私も不思議にも思ってる。なんで助けたんだろうって。

助けに行くか行かないかと自分の中で葛藤していた中で、無意識に噛んでしまっていたらしい唇が切れて痛い。空気に触れた皮のなくなった皮膚がヒリヒリした。

茜の家へと戻る道のりは、行きと違って沈黙が続いていた。



『ねー、茜』



茜「どしたの、A」



『聞かないの?さっきのこと』



茜「……別に、私はAが言いたくないなら無理に聞く必要はないと思ってるし、深くは聞かないよ。いざこざって誰にでもある事だし」



『そっかぁ……さすが茜、私の親友最強だわ』



やはり彼女は深くは追求してこなかった。

まふくんが店に訪れた事にも、そこまで深い言及はしてこなかった。彼女の場合気を使ってる、ではなく少しサバサバした性格が故にそういった考えを持っているので安心できる。

好きだなぁ、茜のこういうとこ。

親友だから全てを打ち解けるのは無理に決まってる、自分にもAに言えない秘密があるから、などと昔のこと、缶ビールを片手に言っていた茜を思い出す。

一線を引いている訳じゃない。

でも互いに必要であるほど私たちはお互いを高めあえる。小さな悩みを共有できる。



『不思議だなぁ、茜と一緒にいるとなーんか安心する』



茜「えー、なにそれ。Aが惚けなんて珍しいじゃん」



『そんな事ないよ?』



茜「ふは、どうだか。今日はさー、帰ったらぱーっと酒飲んで寝ようよ。そんで1回頭の中リセットしよ」



『またそんなこと言ってー、飲みすぎないでね?』

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彩花/ayaka(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年8月18日 9時) (レス) @page28 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
或世(プロフ) - 更新もう無いですか??? (2022年1月10日 23時) (レス) @page28 id: 8e7d4db9f1 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 初見です!あの…途中泣きました(っω<`。)そらるさん…(泣)ずっとそらるさんだけ残っていたんだ…やっぱりそらるさんは優しいな(っω<`。) (2021年12月27日 1時) (レス) @page28 id: 627a75f878 (このIDを非表示/違反報告)
半チャーハン大盛りで - 続きがめっちゃ気になりはる…更新もうやめてしもうたんかな…? (2021年12月20日 23時) (レス) @page27 id: f51034a641 (このIDを非表示/違反報告)
霧雲@こたぬき - 何度見てもええ話やなぁ、泣ける。。。続き楽しみにしてますねぇー!(関西弁続きだとは・・・) (2021年9月26日 1時) (レス) @page27 id: d5c18e25b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュリンク&starlily x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月6日 0時

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