9話* ページ9
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気づけば最終下校時刻ギリギリになっていた様で学校は人の気配はほぼ無に等しく、空は紺色のような黒く薄暗い青色になっていた。
昇降口から出て手袋に手を通し、視界の半分を締めるほど上げられたマフラーから夜空を見上げる。
「寒⋯⋯っ」
零した呟きには誰も返すことがなく冷たい空気と共に浸透していった。
やっと冬らしい寒さになってきたけれど、寒暖差が凄すぎて身体がその変化に追いつかない為に例年よりも寒さが身に染みる。
これ私達凍え死ぬんじゃないよね⋯⋯
「ふぅ〜⋯⋯アイス買うんやろ?さっさとコンビニ寄って帰ろうや」
寒い寒いと白い息を吐き出し、空を見上げるセンラの言葉に思い出す。
アイスかぁ⋯⋯さすがに寒いからな⋯⋯
「アイスの存在忘れてた⋯⋯てか寒いし肉まんにしよ、センラの奢りでさ」
「やったぁ!センラ先輩、ご馳走様です!」
「なんで俺の奢り確定やねん!」
ノリノリなうらたくんに便乗して、やったぜ!とガッツポーズをすれば妙に頬が赤く染っているセンラに額を小突かれてしまった。
⋯⋯センラはそんなに奢るのが嫌なのかな。
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ちょこ - とてもよかったです!それぞれと結ばれたあとのお話が欲しいです! (2019年8月17日 15時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! 更新頑張りますね! (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - めちゃくそ面白いです!!!!続き楽しみに待っています!!!!!!!!! (2019年4月7日 17時) (レス) id: f718a04fcb (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - スイ(さぶ)さん» そうなんです!ゲームと同じ設定にしたので若干呼び方や口調などに違和感等々あるかもしれませんがその場合は緩く目をつぶってくださると嬉しいです(汗)コメントありがとうございました! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - ゆずの実さん» ありがとうございます(汗)更新2人共々頑張りますのでこれからも作品にお付き合い頂けますと嬉しいです! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリンク&ハゲつるマン x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年12月22日 11時