31話* ページ31
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軽音部の毎年恒例であるクリスマスライブも無事に終わったので、汗だくになったシャツをジャケットごと椅子の上に脱ぎ捨てる。扉の隙間から入ってきたそよ風が素肌にかかって身を少し震わせた。
……先輩が志麻先輩に向けていた視線、どうにも引っかかる。
「(まさか、ね。現にこの後に誘われてるのは俺だし。……さっさと5時になんないかな)」
しかもイルミネーションに誘ってくれたのはA先輩のほうからだった。
自分から誘えなかったのは男としてアレだけれど、このまま僕の方から告白してゴールイン出来たら結果オーライなのではないか?と、考えてみる。まさに絵に描いた物語のようだが、自分的にはワンチャンあると思っている。
問題はいつ、どのタイミングで話を切り出すかだ。
鞄から新しくシャツを取り出して袖を通して、上から順番にボタンをしめていった。
「ん?おーい、うらたさーん!手止まってんで、大丈夫??」
「あ、あぁ……なんだ、坂田先輩か」
「ひどない……?まぁええか、早う帰ろうや」
「はーい」
とりあえず、坂田先輩にだけは負けたくないな。
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ちょこ - とてもよかったです!それぞれと結ばれたあとのお話が欲しいです! (2019年8月17日 15時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! 更新頑張りますね! (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - めちゃくそ面白いです!!!!続き楽しみに待っています!!!!!!!!! (2019年4月7日 17時) (レス) id: f718a04fcb (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - スイ(さぶ)さん» そうなんです!ゲームと同じ設定にしたので若干呼び方や口調などに違和感等々あるかもしれませんがその場合は緩く目をつぶってくださると嬉しいです(汗)コメントありがとうございました! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - ゆずの実さん» ありがとうございます(汗)更新2人共々頑張りますのでこれからも作品にお付き合い頂けますと嬉しいです! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリンク&ハゲつるマン x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年12月22日 11時