38話# ページ38
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「腹も減ったところだし、なんか食べようぜ」
「よっしゃ、肉っ肉〜!!!!!!!」
「坂田先輩の好きな海鮮サラダってどこの店のでしたっけ」
そう言い、次々とスマホでマップを開く皆。この世も進化したなぁ、としみじみ感じていると、センラが楽しそうに私の耳元で囁く。
「お高いとこ、行っちゃいましょか」
「…え、」
明らかに私の所持金が少ないことを把握している彼は楽しそうに皆に声をかける。どうやらお金は沢山あるらしい、聖夜だからとはいえ張り切りすぎだろうと心の中で少し馬鹿にする。
「…えー、大変盛り上がっているところ申し訳ないんですけど」
片手を重々しいあげ、金がないと一言発した。どうせ「萎えるわ〜」などとフザけた口調で返してくるのだと思いきや、キョトンとした顔で、一斉に四人が見つめてきた。
「え、何言うとるん。今日は奢るで」
「…さ、坂田…ついに頭おかしくなった?!」
「それは元々だろ」
「確かに」
私と志麻先輩に突っ込みを入れて、萎んだ声で「もう奢らん」と言い出したから泣きついた。すると彼は飛び付いてきたことに驚いたのか、赤いコロコロしたルビーの瞳を目一杯に開かせ、次第に紅潮した。
「坂田熱あるだろ」
「なっ…ないわ!!」
私からすぐバッと離れてしまった坂田はしゃがみこみ、拗ねるようにして顔を伏せていた。
「…坂田」
「A先輩、今は放っておきましょ」
うらたくんから止められ、納得いかない頷きを入れながら、また夕飯の話を開始した。
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ちょこ - とてもよかったです!それぞれと結ばれたあとのお話が欲しいです! (2019年8月17日 15時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! 更新頑張りますね! (2019年4月12日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - めちゃくそ面白いです!!!!続き楽しみに待っています!!!!!!!!! (2019年4月7日 17時) (レス) id: f718a04fcb (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - スイ(さぶ)さん» そうなんです!ゲームと同じ設定にしたので若干呼び方や口調などに違和感等々あるかもしれませんがその場合は緩く目をつぶってくださると嬉しいです(汗)コメントありがとうございました! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
シュリンク(プロフ) - ゆずの実さん» ありがとうございます(汗)更新2人共々頑張りますのでこれからも作品にお付き合い頂けますと嬉しいです! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリンク&ハゲつるマン x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年12月22日 11時