十五人目の友人 ページ42
―
―？―
(…またここ？…でも前とちょっと違う気がする…)
『…ねぇ』
「…どうしたの？」
(誰だろう…)
『…お姉ちゃんはいいの？1人寂しくこんな小屋
に暮らしてても』
「…うん平気だよ本が沢山あるから」
『そう』
(霧がかって姿が見えなくなっちゃった…少しだけ
歩いてみようかな)
「…」
『…ねー』
「なぁに？」
(さっきの子より少し大きいかな…)
『お母さんとお父さん死んじゃった…皆、俺の
周りから離れて行くんだ…』
(この子は…∧Ωι¿¢かな)
「…大丈夫、私とお話してよう」
『…お姉さんも同じで優しいね…でもAと
同じで俺を1人にするんだ』
「……私はそんなことしないよ」
『そう？ならいいや』
(また…見えなくなった…少し歩こう)
『ねぇ、A』
「はい」
『俺のこと好き？』
「うん、1番好き」
『そう、じゃあ今はいいか…俺の言う事聞いてね
絶対だよ約束だよ』
「うん絶対…最期まで君のものだから」
『俺が死んだらどうするの？』
「…」
『…俺が死んだら城下町で皆と同じ普通の人間を
演じるのはどう？行きたがってた城下町にも
行けてもっと田舎に行ったら平和に暮らせるよ』
「…君がのぞむなら」
『うん俺が死んだらAは好きに生きてね』
「わかった」
『俺はいつまでもAの家族だから死んでも
Aを見つけるから』
「うん」
『長生きしなよ』
「…うん」
『じゃあいっか』
(消えちゃった…起きれるかな)
―
―
「…夜かな長く眠りすぎちゃった…」
『…＿＿A？大丈夫？』
「…だれかな？」
『俺、らっだぁ入ってもいい？』
「らっだぁ君…どうぞ」
rd『…ん、片付いてるねお疲れ様』
「ありがとう」
rd『壊れた家具とかは今度新しいの届けにくる
から…多分、きょーさん辺りが来ると思う』
「わざわざ忙しいのにありがとうね」
rd『全然大丈夫〜…あ、戻ったらきょーさんに
仕事しろって怒られてさぁ…しかも通りすがった
アイツらにも散々煽られたんだけど！マジでさぁ
俺、一応こうてーへーかなんだけど!?』
「ふふ、親しみやすいからじゃないかな？」
rd『それならいいけど、アイツらは馬鹿にしてる
…絶対…アイツらに仕事回しておこうかな…』
「でもらっだぁ君、職権乱用だってばど君に
また怒られちゃうよ」
rd『くそ…今度手合わせでボロクソにするか…』
「喧嘩しないようにね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつき | 作成日時：2022年12月10日 0時
