【第一章】夢主が闇AUの癒し枠になる話【UndertaleAU】 (ページ15)

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私の能力ページ15

その後、私は肉類を切る事になった。クロスは野菜を切りながら鍋の管理をしている。

A「いった.....」

私は順調に切っていると、間違えて指を怪我してしまう。料理をしていると良くある事だが今回ばかりは出血が多い。

ｸﾛｽ「指を切ったのか、大丈夫か？少し待っててくれ、ティッシュ持ってくる」

クロスはそう言ってティッシュや絆創膏を持ってくる為に部屋を後にした。

私は料理が出来ると言ったのに迷惑を掛けて申し訳ないと思う。私は自分の指の切り傷を眺めながら言う。

A「いっそ治ったりしないかな....」

私がそう言ったと同時にクロスが帰ってくる。私は視線を自分の指に戻すと、ある事に気付く。

ｸﾛｽ「今持ってきた、消毒するぞ？」

A「いや....大丈夫になった」

ｸﾛｽ「どういう事だ？血が出てるんだよな？拭かないと.....」

クロスはそう言って心配そうに私を見る。私は恐る恐る言う。

A「なんか....傷か治ってるの.....」

ｸﾛｽ「え.....？」

私がそう言ってクロスに指を見せると先程まで血が出ていた傷跡がまるで最初から何も無かったかのように消えていた。

ｸﾛｽ「確かに切っていた筈.....傷に何かしたのか？」

A「いや....物理的には何もして無い。傷が治って欲しいと心で願ったけど.....」

私がそう言うとクロスは何かに気付いた顔をする。丁度私もクロスと同じ事を考えているだろう。

ｸﾛｽ「もしかして....それがAの能力か？」

A「そうだよね.....恐らくそれだと思う。じゃないと傷が治るなんてありえない」

私は取り敢えずクロスに料理を続けようと言う。この事は後で私からナイトメアに報告すると言った。

A「攻撃系じゃなくてサポートか.....」

隣にいるクロスに聞かれないほどの小さな声で言う。能力と言うと攻撃系しかないと勝手に考えていたので、治療系の能力だった事に複雑な気持ちになる。

まぁ、まだ能力はあるかもしれないし気長に待とう。私はそう思って目の前の料理に集中した。

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あとがき

設定の主人公の能力について記載しました。