リドル先輩に男装バレしてしまった監督生の話。【リドル･ローズハート】 (ページ4)

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4話ページ4

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「………それで今朝、教室で生徒同士のトラブルがあったんだが、仲介に入ろうとしたところで隙を突かれて、転移魔法でランダムにここまで送られてきてしまったという経緯だ」

『なるほど。だから急にローズハート先輩が部屋に現れたんですね。トラブルって、ケガとかは大丈夫なんですか？』

「僕はは問題ない。……それで、ここから本題に入らせて頂きたいんだけれど。」

『は、はい。あ、その前に…』

「何かな」

先輩のいう本題とやらに入る前に、男装のことについて詳しく説明すべくローズハート先輩に向き直った、その時___

「ふわぁ～～ぁ、…お？リドルだ！学校サボってAと2人で何の話してるんだゾ？オレ様も仲間に入れやがれ！」

『グリム！』

あくびをしながらこちらにやってくるのは、私の運命共同体でもあるモンスターのグリム。
今頃起きてきたのか、もうこんな時間なのに……あ、

「グリム……？ああ、君の使い魔か。」

『いや、使い魔というか………って！学校！学校のこと完全に忘れてた！せ、先輩も…！！遅刻しちゃいますよ！』

「いや、僕は……」

『身支度は終わってるので！走れば1限目には間に合うかもしれないし一緒に行きましょう！！』

焦るあまり、私はやや強引に先輩の手をとって、談話室の出入口の扉に手を掛けていた。